主催 | 株式会社 オーナーばり |
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日時 | 2016年09月24日(土) |
場所 | 埼玉県羽生市 椎の木湖 |
9月24日(土)、埼玉県「椎の木湖」にて、第1回目~10回目のヘラ金勝杯歴代王者10名を対象に真のチャンピオンを決める「オーナーカップへら金勝杯チャンピオンシップ」が開催された。
当日は9名(第8回王者天笠 充選手は欠席)が集い、5号桟橋奥のエリアを使用して前半戦(7時~10時)、休憩&釣り座移動を挟んで後半戦(11時~14時)の3時間ずつの合計釣果で順位を争う。
早朝から雨が振ったりやんだりのどんよりとした空模様で、全般的に深いタナ(チョーチン)は不調。元来、チョーチン釣りが得意な堀川要一選手(9尺チョーチンウドンセット)、黒沢清孝選手(9尺チョーチン両ダンゴ)、染谷永心選手(9尺チョーチン両ダンゴ)の3名以外は全員規定のメーターの釣りで、岡田 清選手、戸井田祐一選手、長野明正選手、染谷 剛選手、山内克己選手が両ダンゴ、石倉義久選手が得意のウドンセットで挑む。
前半戦はスタート直後から、前評判通りメーター勢が試合を引っ張る。特に並び釣り座の岡田選手と戸井田選手は開始直後から時間10キロペースを構築し、見事なスタートダッシュを決める。また、チョーチン勢はやはり厳しいようで、不安定なウキの動きになかなかカウントが進まない。染谷永心選手は途中、9尺からさらに長い17尺へと竿を伸ばすが、思い切った変更も不発。苦戦を強いられていく。
このまま岡田選手と戸井田選手が突っ走るかと思われたが、そこに待ったをかけたのが今年度金勝杯チャンプの石倉義久選手。スタート直後こそ湧き上がるへらにてこずるものの、すぐに釣り方を修正したのか、二人に勝るとも劣らないペースを構築。そして開始から2時間後にはトップを走る岡田選手を射程圏内に捉え、時折ぽっかりと釣れない時間帯が現れる両ダンゴコンビとは対称的に、確実に拾い続けて逆転。前半戦を30.32キロとトップで折り返す。2位は岡田選手をかわした戸井田選手で、28.12キロ。3位は26.84キロで岡田選手が続いた。4位以下はやや釣果が離れ、前半戦折り返し時点で勝負はこの3人に絞られた。
昼食休憩&釣り座移動を挟んでの後半戦は、11時にスタート。
空模様はさらに悪化し、真っ黒な雲の下、時折霧雨のような雨が断続的に降り続ける最悪のコンディションとなる。
そんな空模様の影響か、チョーチン勢はさらに苦戦。メーター両ダンゴの戸井田選手、岡田選手に加えて、山内克己選手、染谷 剛選手も復調し、速攻両ダンゴでの激しい打撃戦となる。後半戦序盤、セットの石倉選手はやや苦戦し、湧き過ぎるへらにてこずっているのか、なかなかカウントが進まない。1時間経過後には後半戦トップを走る岡田選手に5キロの差を付けられ、前半戦の貯金を使い果たした。
しかし、そこからが石倉選手の今季の強さ。
ハリス長や下バリの細かいやりくり、そしてバラケを2種類作って細かく打ち分ける等、いかにも石倉選手らしい細やかな対応が冴え渡り、見事に復調。前半戦を上回る「速攻のセット釣り」が決まり、気が付けば岡田、戸井田の両選手を上回るハイペースに突入。再逆転を果たし、最後は逆に岡田選手に3キロ以上の差を付けてフィニッシュ。前半戦、後半戦をともにトップで制し、文句無しのチャンピオンシップ制覇となった。
2位には後半戦も安定感あるメーター両ダンゴを展開した戸井田祐一選手が岡田選手をかわしてランクイン。終始会場を湧かせる激しい釣りを展開した岡田 清選手は、3位となった。
コンディション的にチョーチンが不調だったのは残念だったが、大会を通して、両ダンゴの戸井田選手、岡田選手と、セットの石倉選手の三つどもえの鍔迫り合いが続き、非常に見応えのある勝負となった。優勝した石倉選手は、強者二人を向こうに回しての冷静な対応力が光り、まさに「チャンピオンズオブチャンピオン」に相応しい、素晴らしい釣りだった。
■優勝者 石倉義久選手のタックル
竿8尺 メーターウドンセット
道糸0.8号
ハリス上下0.4号 上の長さ7or8㎝ 下の長さ18?35㎝(33センチ前後が主体)
ハリ上バラサ6、7号 下バラサ2、タクマ4号をそれぞれ使い分け
ウキ扶桑シリウスグリーン パイプトップ8センチ カヤボディ5.5センチ カーボン足5センチ
エサ落ち目盛は、全7目盛中クワセを付けた状態で水面に4目盛出し
バラケ① 粒戦100cc+とろスイミー50cc+水150cc+セット専用バラケ100cc+セットガン100cc+(いったんかき混ぜた後で)セットアップ 100cc
バラケ② 粒戦100cc+とろスイミー30cc+水150cc+セットガン200cc+GTS 100cc
クワセ 感嘆に1袋にあらかじめ「さなぎ粉」20ccを混ぜておいたものを15cc+水15cc
チャンピオンシップ出場選手名
2007年 第1回チャンピオン 山内克己(羽生吉沼)
2008年 第2回チャンピオン 戸井田祐一(野田幸手園)
2009年 第3回チャンピオン 岡田清(羽生吉沼)
2010年 第4回チャンピオン 染谷剛(椎の木湖)
2011年 第5回チャンピオン 黒沢清孝(羽生吉沼)
2012年 第6回チャンピオン 染谷永心(椎の木湖)
2013年 第7回チャンピオン 長野明正(椎の木湖)
2014年 第8回チャンピオン 天笠充(椎の木湖)※この度は欠席
2015年 第9回チャンピオン 堀川要一(椎の木湖)
2016年 第10回チャンピオン 石倉義久(椎の木湖)