第20話「秋の釣り、そして湾岸プロヘッド発売!」
天候不順から心配していたこの秋からの釣り。「前半が悪ければ後半は良し?」っという釣り界の名言どおりお盆を過ぎ彼岸を過ぎたころには秋からの釣りものも好調の様で少し肌寒くもなったこの晩秋も様々な魚が釣れていてひと安心。
僕が通う関西から西日本を見れば今年のアジは小型が多くイカは好調、青物も好調…っと空梅雨ならではの雰囲気と今年も高海水温の影響を感じる秋ではあるが魚は素直でいてくれるのでありがたい。
この秋はそんな状況下での地元の釣りのほか、3年ぶりの開催となった熊本のシーバス大会にもお招きいただいたので大会にも参加しその翌日に集まった皆さんとの楽しいイベントにも参加した。おそらくは釣り場としては日本一のスズキのストック量を誇ると思われる熊本。ロケーションも条件も揃っていて九州山脈から注ぐいくつもの大型河川を中心に、八代湾と有明海の巨大干潟に囲まれた天草エリア、驚くほどのポイントの数とスズキの量、そしてそのアベレージサイズの大きさには毎度驚かされる。今回の大会も事前の雨は少なく頼みのコノシロも見えたり見えなかったり?と少し不安もあったが実に500名以上の大会参加者に対し150尾ものフォトエントリー。
1位は堂々の100cm、2位3位はともに97cm!82cmを釣りあげた僕の知り合いでさえ20位あたりとか?…凄まじいエリアである。いつまでも続いてほしいこの熊本の環境。来年ももちろん参加・お邪魔しようと思っている。今回僕は大会終了後も数日ほど熊本に残りドライブがてらに近隣をチェックしたり秋のライトゲームも堪能した。メッキもアジもとてもよく育っていてさすがの九州・熊本…っと納得!気持ちよく帰路についた。大会・イベント運営スタッフの皆様、そして何よりお集まりいただきました皆様、ありがとうございました。
大阪に戻るとたまたまながら寒くなった日ともあってもう初冬のような寒さ。地元ではスズキにアジに青物にと本格シーズン。仲間によるとメバルもちらほらとの事。
「スズキ・ヒラスズキそしてライトゲーム」とタケダさんの定番の季節です!(笑)
そして皆さんもうご存じかとは思いますが、この秋オーナーばりから新しいライトゲーム用ジグヘッド「湾岸プロヘッド」が発売。既に店頭でご覧いただいているかと思います。
この「湾岸プロヘッド」。古くはメバルショットやメバル弾丸から始まり最新のアジ弾丸/豆アジ弾丸まで、それぞれしっかりとしたコンセプトに基づき時代に合わせた設計やハリの向上など大きな進化が見れます。僕にとっても現行のアジ弾丸や豆アジ弾丸はそのはりの凄さはもちろん、完成されたフック形状とサイズで対アジには完全定番。この2種が発売になったことで開発スタッフとの会話から「もしかしてメバル弾丸とか足掛け20年とかですかね?(笑)」「15年は経ってますねぇ!でも未だ定番で需要も高いです!」…さすがはオーナーばりの定番品!「でもアジ弾丸ではりも一新したことだし”今作れる最善の仕様で何でもやれる万能ジグヘッドを作る”のはどうでしょう?」「いいですね、これさえあれば基本はまかなえるというやつ」…これが発端で開発することとなったのが湾岸プロヘッドシリーズ。僕は基本とするアジやメバルにと初期開発のお手伝いやおおよそのサイズ決めなどで意見を言わせてもらいましたが出てみればなんと0.6g~10gまでのスペシャルラインナップ。これさえあれば「出来ない事は何もない!」っのコンセプト通りの仕上がり。さすがです。
僕が多用する対アジメバル用の0.6g0.8g1g1.2g1.5g2gに加え人気の対根魚、チヌ、シーバスまで対応。3g以上にはアンダーアイも装着。本当にこれさえあれば!な仕様。皆さん既にお使いの各種ジグヘッドの追加はもちろん、ある意味新たに整理できるジグヘッド。この湾岸プロヘッドを基本にアジにはより専用設計のアジ弾丸シリーズ、大型魚にはそれぞれ対象魚に合わせた各種既存のジグヘッドを。
プロヘッドと名付けたのには理由があります。そのひとつは「このシンプルな万能型ジグヘッドに対し腕とタックルバランスで挑む釣り。」ファインタックルに慣れた皆さんにはぜひこの知識や経験という腕の差も合わせてセッティングしてみてください。0.6gの最小ジグヘッドのフックはあえて小さくし過ぎていません。とれる魚の許容範囲を広げるためです。そして3g5g10gとウエイトが上がるものはより「細軸設計」としています。これも同じくより軽量・高感度なタックルシステムでの使用を考慮したコンセプト。=小ワザを使い「刺さる」ことを最優先しています。僕のような長いキャリアをお持ちの皆さん、そして本気でライトゲームに取り組む皆さんに「最新式の定番型ジグヘッド」としてお使いいただきたいのがこの湾岸プロヘッド。言うまでもないですが完成されていますので初心者にも扱いやすいジグヘッド。
この秋からはこの湾岸プロヘッドの専用ケースを作って西へ東へと僕も忙しくなりそう?是非皆さんも0.6g~10gまで専用の小型ケースに忍ばせて狙いのターゲットはもちろん、急に出会うこともある不意なターゲットにも備えておいてください。
そしてもちろんファインラインやバランスの取れたファインタックルで是非!
プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」