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カマスの夏がやってきた!

第19話「カマスの夏がやってきた!」

 

あっという間に夏が来た2022年。世の中何かと騒がしいですが僕は変わらず釣り。世界情勢や物価高etc.と不安な気持ちになりますが同時に「魚が釣れる釣れない」も僕にはとても気になって仕方ないという…(笑)

また改めて長いコラムをと思いますが、僕の住む関西、大阪の都市部や郊外を例にとってもここ数年とかではない長年の環境破壊や汚染の悪影響を強く感じます。

人の暮らしのための開発名目から50年?100年?川が死に山が死にそしてもちろん海も?特にここ数年はその影響をとても身近に感じています。悪影響を受けるのは微生物や小さな魚から?釣りを通して接岸するメバルやアジの動向を見ていてもその影響は大きい様で今までとは違う状況が見えてきています。とはいえ以前ほどでなくても僕達を楽しませてくれているのだからなんとありがたく素晴らしいかと再認識。

高水温が続き空梅雨、そして接岸予想の黒潮も離れてしまった紀伊半島。沖ではカツオが?青物が?好調、近海では依然人気のタイなどは順調なのかも知れないけれど、こと岸近くに接岸する魚の動向は極めてビミョー。開発汚染が進む都市部や大きな湾内、瀬戸内海といった大きなエリアをとっても「岸近く」の状況はなかなか厳しいかと?なぜか梅雨時期に接岸しなかったアジや釣れ出しが遅くなったタコ(僕しませんけど(笑)など、そして沿岸部からは離れてしまった青物などは顕著です。

もちろん6月の渇水で各河川も「今年は終わったかな?」的予測でしたが、夏になっての戻り梅雨や偏西風の蛇行によるとされる大雨など今年もかなり極端な降水でこの後の川はどうなるやら? そんな不安を抱えた7月、相変わらずの猛暑でしたがほぼ例年通りに接岸し始めたのが「カマス」。自称カマス釣り歴35年以上(笑)この釣りが大好きな僕(タケダさん)は紀伊半島南端の「カマス釣れ出しましたよー!」っの第一報から数週間、紀伊半島全域にカマスが接岸するタイミングで「2022・カマス強化月間スタート」(笑)…今年もいい感じに釣れています。

 

僕のカマス釣りはミノー一辺倒。何故かって?…時合い=実釣時間が短く好時合いを迎え撃つにはこのシンプルな釣りが一番。長年の釣りで完成されたマイスタイルはあのカマスサビキでの釣果をも凌ぐ唯一のゲームフィッシング(笑)また、昨今何かと情報ばかりでルアーやリグ、釣り方などある意味「釣れないときに釣る方法」も確立されてはいますがそこはカマス。ボトムネチネチとか糸を切られるかもしれないのに誘い続けるというのは僕の場合は無し。完全に手になじむタックルとラインシステム、そして信頼を置くミノー。これで時合いを釣りきるというスタイル。こればかりはハッキリと言います。カマス釣りはシンプルに楽しもう!カマスサビキもいいけれど、「漁」ではないのでここはプラグで!ワームも最低限使いたくないなぁ?

カマスについて話しておきます。関西では例年梅雨明けまたは7月中旬ごろから大量の小さなイワシも群れについて沿岸部へ接岸。朝夕の時合いを中心にとても手軽に楽しめてとても美味しい魚です。暑い夏、朝の散歩や夕涼みには最適な釣り。健康的でタケダさんも推奨する健全な釣りのひとつ(笑)夏の釣期はおおよそ秋まで。でしたがここ数年は関西でも冬から春のパターンも根付きその時期にもとても面白い釣りが堪能できます。加えて関東から九州までエリアによっては秋だったり真冬だったりまたほぼ周年だったり?通称カマスと呼ばれるヤマトカマスのほかより美味しく大型化する赤カマスなどの釣りの時期やパターンも多く紹介されていますからとても魅力的なターゲット!初心者にもやさしい釣りです!(言っておきますがあくまでミノールアーゲーム=ゲームフィッシングとして楽しんでいただきたいと強く思います!)今年もまだ釣れ始めですが、釣果は上々!そして嬉しいことに行く先々で「タケダさーん!」っと声をかけてくれる皆さんも居てくれて嬉しい限り!おっちゃん達も嬉しいですが、20代.30代といった若いアングラー達とも交流が持てるのは嬉しいことです。こんなにハッピーで楽しくなれるカマスゲーム。みんなで楽しみ続けたいと思います。*カマスゲーム=はりだけは常に新しいものを!これ絶対です!

 

プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」

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