第13話【西表島釣行~タケダ式コーラルフィッシングのススメ!】
今年も秋の西表島へ釣りに行ってきた!思えば早や30年近く前にもなるけれど、若干20代半ばで当時ソルトウォーター界隈では最初の遠征ブームに乗ってた若き日のタケダさん、当時流行のミクロネシア(チューク)やバリそして南西諸島(宮古島など)へしばし通っていたが、若いにも関わらずその後、短期間にどんどん巨大化するターゲットとタックルに根を上げわずか20代後半にはすでに引退!(笑)…という経緯があったもののここ5年ほどはまた西表島へ通っている。きっかけは南国のリゾートホテルで釣りをするという雑誌取材からであったがその後すぐにこの島へ毎月のように通っている仲間や友人たちとも親しくなって今では年に1~2度お邪魔させていただいている。今では地元ネイチャーガイドや移住歴20年、25年というガイドさん達とも親しくなれて実にあたたかく迎え入れていただいている。友人のTくんなどは毎年のように年に9回10回と行くのだから恐れ入るが何せ楽しい島だからその気持ちはよくわかる!
南西諸島の中でも多彩なロケーションを有する西表島。釣りはコーラル(インリーフ)でのライトゲームや広大なマングローブでの釣り、そして僕たちが「中モノ」と呼んでいる小型から中型のトレバリー類や根魚類、これらをトップウォーターやサブサーフェイスプラグで狙う。快適なボートから2~3kgクラスのトレバリーや根魚をPE3号タックル+トップで快適に楽しむという釣り。地元ガイド歴25年というワンオーシャン(oneocean.jp/)のキャプテン永井さんは大型GT狙いやジギングからFLY、ライトゲームまで熟知してくれているので僕らの好みのとおり大きすぎず小さすぎない魚を釣らせてくれる。僕の勝手な好みであるが、ゲームフィッシュは出かたが命!そして体が悲鳴を上げるほどの釣りは好みではないので僕にとっても最高の釣りができる。トレバリーはもちろん、いいサイズの根魚もここではトップウォーターで狙うがこれが僕たちには実に楽しい!そして(僕に限って)季節は4月や10-11月を狙う。遠征の一番の問題は天候であるがそのうえ暑がりの僕なんかはたいそう贅沢に「最もいい日」を目指すのだ。春や秋の西表島は観光シーズンもひと段落し上手くいい日に当たれば昼も夜もTシャツの短パン、一日中快適で汗もかかずに過ごせる。(その代わり雨続きの日は最悪です(笑))
今回はやや北風が吹くものの連日晴れの日に釣りが出来たのはありがたい限り!今回は3泊(+飛行機の都合で帰りは石垣で一泊)のスケジュール。まず初日は浅瀬に入ってライトゲーム(小物釣り)。今や「テキトーに投げて何かと釣れる?」なんて釣りはほぼ離島やこのような場所でしか味わえないのは残念なことではあるがこのコーラルの小物釣りは僕の中でも上位に匹敵するおもしろさ!(お父さん、是非子供たちとこの釣りをしてみてください!ルアー釣りの本来の面白さが体感できるはず!)PE1号タックルに信頼のスモールミノー1本で次々と色鮮やかな魚たちが釣れてくれる! 2時間も遊べばもうじゅうぶん。今回は潮位の都合上川(マングローブ)での釣りは無かったもののその分「中モノ」狙いが充実! 翌日はのんびりと朝9時からの出船。「いいタイミングなのでアジ行きましょう!」っとキャプテン!(注:ここでのアジはトレバリー!)オフショアキャスティング用のパックロッドにPE3号、リーダーは70-80ポンド、ルアーはシーバスや青物用のサーフェイスプラグ。(このシステムなら1日やっても疲れず快適!)潮位の上がり始めたリーフのシャローフラットを流しながらの釣り。極端な根掛かりも気にせずファイトを楽しむ釣り!
「おおっ出たっ!」「あぁハズれたー!」…っと同船の仲間たちも大はしゃぎ(笑) 今回も実に美しいカスミアジやロウニンアジが釣れてくれました!…長く釣りをされてる皆さんはもう想像がついているかもですが?実はこの釣り僕も大好きなジョンボートからゆったりとトップでバスを狙うあの釣りの延長。お分かりいただけるかなこの感じ? 「快適にユルいながらもお洒落にしっかりとした釣りをする。」という僕たちのコンセプトにはピッタリの釣り。昼はゆっくりと船上ランチと昼寝、そして夕方少し前までまた釣り…。快適な宿「まるま荘」に戻ってシャワーを浴びハンモックに揺られて待ち合わせたキャプテンとみんなでディナー!美味しい料理は地元の人に聞け?っとばかりに毎夜実においしい場所へ案内してくれるという最高のツアー。
こどもから大そうなお年寄りまで楽しめるコーラルの釣りin西表島。釣り以外のアクティビティーも地元ネイチャーガイドさん達がしっかりと案内してくれるので、ひとりでも二人でも親子やご家族でも満足するはず!僕が思う「本来のコーラルの釣り」「コーラルフィッシング入門の釣り」を是非皆さんにも提案したいと思います! そして何より地元ファースト!末永くこの釣りが出来る様に地元の人たちにお世話になりながら地元のルールとマナーを最優先に楽しく遊ばせてもらいましょう!
追伸…とにかくいろいろ釣れるので替えフック(STシリーズ)は多めに持参ください(笑)
プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」