第10話【チヌトップという釣り!】
今年も真夏に突入!今年は去年よりはマシ?と言いながらも今年は北海道まで驚きの高気温とか?続々と台風も来るわで「今年もまたどないなっとんねん?」な2019年夏。もちろんここ大阪の気温と湿度は大変なものであります。こう見えて(と言うか見てのとおり)基本的に夏は大の苦手な僕なので例年の夏は少し渓流、朝夕のカマス、涼しい夜には底ズルチヌ、少しがんばってデイ&ナイトの雨後の増水スズキや近海の夏マダイ…という釣り。最近はバスのトップも再開してますが何せこちらは「気持ち良さが最優先」なのでまた秋からという事で…。で、夏の釣りに加えて各地で釣具店さんのイベントや夏の釣り大会にも呼んでいただきます。
僕にとってここ数年の夏の大会と言えば「チヌトップ」。(夏を中心に様々なエリアでマチヌ(クロダイ)やキビレをライトタックルにペンシルベイトやポッパーなどのトッププラグで狙う釣り。)広島発祥の底ズル(ボトムの釣り)、そして浜名湖発祥のクロダイトップの釣りは今や全国に波及し夏の海の楽しい釣りとして親しまれています。この釣りを見たことがない皆さんは「絶対ウソでしょ?」っとお思いかもしれませんが、派手なカラーリングを施した8cmほどのトッププラグに襲い掛かるチヌのトップゲームはとてもエキサイティング! 秋~春は底や中層に定位するチヌ・キビレもエサが増え表水温が上がる真夏の自然河川やサーフなどの沿岸部では常食するエサのほか回遊するベイトフィッシュ=小魚(時には水面に落ちた蛾まで!)を捕食し、港湾部の垂直護岸やバースなどに着くチヌは高水温でイガイなど常食のエサが乏しくなるとルアーへの反応も良くなって回遊するベイトフィッシュなどにも着くのでこの時期は一気にトップウォーターへの反応が良くなります。とは言えここ数十年、釣り人に対しては百戦錬磨のチヌたちなのでいつもそう簡単には釣れてくれるわけでもありませんが(笑) …。しかしながら天候状況やタイミングを見計らって挑めばとても簡単に楽しめる釣りのジャンルであります。
という訳で今年も浜名湖で開催された「ちゃぱ王」という地元釣具店さんやアングラーさん達が主催するボートからのチヌトップ大会、そして岡山では朝からお昼まで汗だくになって自由にオカッパリで狙うチヌトップ大会にゲストとして参加させていただきました!
結果どちらの大会も例年上位入賞するトシナシ(50cm以上)クラスを筆頭に安定の釣果も出て「さすがは大会」!という成果。何せまぁとにかく暑いんですけど終わってみると「また来年?」っとなるわけで…(笑)。また来年の夏も楽しみです!!このチヌトップ大会はもちろん、皆さんも是非いろいろなイベントや大会には是非ご参加ください。いろいろな思い出やその後「大切な仲間」と呼べる人たちと知り合ういい機会にもなりますから是非!
ちなみにチヌトップに使うハリはカルティバST-46#10~#8あたりが主。安心のトリプルフックです!!
プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」