第5話【関西・冬の海釣り!!】
僕にとっては「いつもの連休?」のごとく今年も新年に!(笑)…とう言うのも例年、年末年始の我がGo-Phishのオフィス(通称cha)はいつもと変わらず営業中。自称ワーカホリックな僕(笑)はこの時期もダラダラと事務作業などの仕事をしてますがもちろん年末ゆえ休みを利用して普段の仲間はもちろん、遠方からの知り合いやお客さんなどが遊びに来てくれます! で、そうなればそうなったで仕事はそっちのけで…っという感じ!
で、今年も年明け早々遊びに来てくれた友人のやんちゃな子供たちが事務所内を大声で走り回るなか、フィッシングショー用のポスターをデザイナーと確認するとうたいそうハチャメチャな一日でしたがこれもタケダ式(笑)…ええんですわ結果より内容で!(笑)
もちろん変わらず釣りも元旦から! 年末はクリスマスからの寒波で紀伊半島のヒラスズキに地元大阪南部エリアのマルスズキと荒れる海で気持ちのいい釣り納めもできたので満足。年が明け荒れていればヒラスズキにマルスズキ、または湾奥で恒例の「冬チヌ」なんですけど今年は少し凪いできたのでのんびりと家の近くでメバル釣りに! 大阪湾口にある僕がよく通うメバルエリアは例年年明けの一月いっぱいくらいまではよく釣れてそこから春まではいわゆる厳寒期に突入します。沿岸部の水温低下の影響はもちろん、「産卵とエサ」の関係からも浅場の多い大阪湾南部の泉南エリアでメバルが釣りにくくなると入れ替わるようにイカナゴなどが接岸する西部(=兵庫県の明石方面や淡路島、徳島北部など)がこの時期から主となるエリア、そして付け加えるとここ十年ほどにわかに浮上しているのが都市湾奥部のメバル。水深もあり底荒れすることもなく水温も安定気味、富栄養化と複雑な人造物(マンメイドストラクチャー)、加えて湾奥部の水質の向上など様々な理由も重なって驚くほど良いメバルがたくさんいる場所も!やはり定着性の強い生き物たちはなんとか棲家を探し必至に生きてるんだなぁ?っと感心!何かと立ち入りなどの制限も多い現代の都市部港湾エリアではありますが、この「一大養殖場?」とも呼べる湾奥部のメバルやチヌ、スズキ、そして湾内で越冬するであろうアジの群れなどもったいないなぁ?と思う反面、「未来への保険?」っと考えれば穏やかに見守れるのではないかとも思ってます。
で、冬の釣り。「いやーっ、寒いから冬は釣り行きませんねん!」とはちょこちょこと聞く話、まぁ気持ちはわかるけど釣りをするならそりゃーもったいないことで(笑)。関西、こと僕がよく釣りをする南部や紀伊半島エリアでは厳寒期と言えどせいぜい気温は1℃くらい。ごく稀に大雪が降ることもあるけれどたとえキョーレツな北風が吹いてもガイドが凍るなんてことはないし車に戻ればすぐに暖かく過ごせるから特に問題なし!(北国の皆さんからすれば屁でもない寒さですね!)加えて釣果の良し悪しはあるもののメバルを主に釣りものもあるのでそりゃ絶対行った方がいいと思います!
もちろん僕は夜釣りで! (*誤解のないようにお伝えしておきますが、いわゆる都市郊外部の夜釣りゆえ街の灯りや港の常夜灯、コンビニなどもある比較的安全で便利な場所での夜釣りですので遠方のもの凄く人気(ひとけ)のない真っ暗な場所での夜釣りではありませんのであしからず!)「タケダさん、夜釣り好きですね?」なんて言われることもありますがそれには理由がありまして、もちろんライトゲームに関して夜は圧倒的に釣れるし、もし釣れない日でも軽いドライブだと思えばそれほどがっかりすることもないからであります。道も混まないし(笑)。もちろん釣りもせいぜい1-2時間(と言いながら稀にそれ以上!)。僕にとっては気持ちよくひとりでも仲間とでも楽しめる釣り(時間)。
せっかくなのでさらに「タケダ式・冬の釣り」をご説明しますと「寒くなればなるほど手軽な釣りをする」というのが僕のルール。具体的には冬とは言えまだ気持ち的にも余裕がある12-1月あたりは秋の釣りの延長(ポイントまで長く歩く場所やウェーディングなど)。で、2月-3月といわゆる「たまらん寒さ」になればその日の天候や気分に合わせて出来るだけ手軽に短時間で出来る場所や釣りを選びます。(この時期こそ手軽なライトゲーム便などの港湾部のボートゲームもお勧めです!)。という訳で厳寒期も車からも近くてしっかりとした防寒着とブーツで1時間の釣りなら寒さなんてへっちゃらです!!…で大阪湾この時期のおすすめはメバルとチヌ。メバルは皆さんもうご存知のように基本どこでもやれますからお気楽に!そしてまだまだ深くは知られていない「冬チヌゲーム」(産卵後の群れがまた浅場に集まってくる場所でのチヌ釣り)。
もちろん「底ズル」です。これが意外や意外、夏以上によく釣れることもしばしばなので「そんなん知らんかったがなー?」っという皆さんがいらっしゃいましたらこの冬は是非トライしてみてください! もちろん釣り好きのタケダさんは厳寒期もヒラスズキやマルスズキつりも絡めての釣り。そうこうしている間に気が付けば渓流の解禁は始まり春の釣りになっていくという…(笑)。みなさん、冬は頑張りすぎないように!これも楽しく釣りを続けるひとつのコツのようなものであります!
今年はまだ水温もじゅうぶん、いい釣りが出来そうです!フィッシングショーも楽しみ!…2019年が皆さんにとって楽しい年になりますように!
プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」