第54回報知アユ釣り選手権オーナーカップ決勝大会
主催…報知新聞社
協賛…株式会社 オーナーばり
日時…2023年8月4日(金)~8月5日(土)
場所…和歌山県有田川
地元勢の坂本浩規選手が初優勝! 2位は内山賢真選手
「第54回報知アユ釣り選手権オーナーカップ決勝大会」が、8月4日(金)〜8月5日(土)の二日間、和歌山県有田川で開催されました。
決勝大会には、日高川龍神予選、仁淀川予選、狩野川予選、馬瀬川上流予選、上桂川予選、那珂川上流予選、小国川予選の全国7河川の予選を勝ち抜いた選手、第53回大会ベスト8、歴代名人、歴代優勝者、主催者推薦、競技委員会地区推薦、前回ドリーム戦進出者の計100名が出場しました。
初日の4日はブロック戦。競技会場は粟生の小学校前から森ケ滝橋までの5ブロックで、各試合原則2時間で仕留めたオトリ込みの総尾数で順位を決定します。
1回戦は選手らを5ブロックに分けて、各ブロック上位7位タイまでが2回戦へ進出。2回戦は4ブロックに分けて各ブロック上位4位タイまでが3回戦へ。3回戦は各ブロック上位2位までが翌日の準々決勝に駒を進めます。
7年ぶりとなる有田川での決勝大会ですが、連日の猛暑による渇水と高水温で、初日の朝の水温はすでに27度。野アユの追いは悪く、オトリもすぐに弱ってしまう厳しい釣りが予想されました。
とはいえ腕利きぞろいの全国決勝大会。選手たちは巧みにオトリを泳がせて、釣果を重ねていきます。そして3回戦では4ブロック中3つのブロックで2位の選手が同数となり、早掛けで勝ち抜くプレーオフへ。結果、岡田庸選手、森岡達也選手、内山賢真選手が勝ち抜け、先に準々決勝進出を決めていた松本一平選手、古川義澄選手、鎗水猛選手、余吾直樹選手、坂本浩規選手と合わせてベスト8が出そろいました。
新型コロナウィルス感染症が5類に移行したことで、当初は夜に懇親会が予定していました。しかし、感染者数が拡大傾向にあるため中止となり、3回戦終了後にベスト16の表彰と、お楽しみ抽選会を実施し、初日は終了となりました。
2日目の8月5日は、初日の1〜3回戦を勝ち上がったベスト8によるマンツーマン対戦によるトーナメントです。
準々決勝は松本選手対鎗水選手、森岡選手対坂本選手、古川選手対余吾選手、内山選手対岡田選手の戦いとなりました。
前日同様に朝から気温、水温ともに高く厳しい状況でしたが、松本選手、坂本選手、古川選手が勝ち上がり。釣果のなかった内山選手と岡田選手は2回のプレーオフでも決着が付かず抽選の結果、内山選手が準決勝に進みました。
準決勝は松本選手対坂本選手、古川選手対内山選手の組み合わせ。地元和歌山勢対決となった松本選手と坂本選手の一戦は、平野橋上下流がステージ。1匹を競うシーソーゲームを8匹対7匹で制したのは坂本選手。
一方、暁の瀬からマワリで対戦した古川選手と内山選手。前半は互いに苦しい戦いになりましたが、後半の30分を経過したあたりで内山選手が連発し、8匹対3匹で決勝進出を決めました。
決勝戦は大会本部がある白石の瀬で行われました。じゃんけんに勝った坂本選手が上流、内山選手が下流に入り、午後2時27分に競技開始のホイッスルが鳴ります。
開始直後は境界線近くを攻めていた坂本選手ですが、5分ほどで上流左岸の岩盤へ大きく移動。狙いが的中し41分に1匹目を掛けますが、残念ながらバレてしまいます。しかし、49分にオトリを替えると55分に2匹目を追加。境界線近くまで釣り下った3時22分に3匹目をキャッチしました。
一方の内山選手は白波や泡立ち、流れのヨレなどここぞというポイントを狙っていきますが、オトリが替わらず苦戦。そのまま前半を折り返します。
後半は競技エリアの最下流部に入った坂本選手が、開始早々に4匹目を仕留めます。その後、境界線近くまで一気に戻り波立つ石の頭など元気なオトリだからこそ入るポイントを狙って、4時21分と28分に掛けて込み8尾。オーナーカップの栄冠を奪取しました。
有田川がホームグラウンドのひとつという坂本選手。
「自分は引く方なのですが、引かずに泳がせて早めにオトリが替わったのがよかったです。放流ものの大きめのアユが付く流れのある岩盤や大きい岩を狙って、いつも取りの釣りができました」
と勝因を語りました。
坂本選手は8/24に滋賀県安曇川廣瀬で第51期報知アユ釣り名人の小澤剛さんとの名人戦に挑みます。