- 釣行日:2022年3月4日
- お名前:まっくす
- ポイント(場所):浜田港
- 使用商品名・号数(使用鈎・仕掛・ルアーなど):ザ・ロック 13号
- 魚名:コブダイ(寒鯛)
- 全長:73 cm
- 重量:8 kg
今までカブセ石鯛について幾つか書かせて頂きましたが冬季、水温が低下することによりかぶせ釣り対象魚はイシダイからコブダイへと移り変わります。
コブダイは10キロを超える個体もおり、そのファイトは重量感のある壮絶なものとなります。
その巨体から繰り出される【ひとノシ】に耐えうる為、一般にはジギングロッドやイシダイ竿が使われることがありますが、それでも尚コブダイ達の突進に太刀打ちできない場合もあります。
しかし、われわれ【かぶせ師】のスタイルは変わりません。
今回は、軟調短尺ロッドで大型コブダイと戦う方法を、先日釣行した『かぶせコブダイ』10キロチャレンジを織り交ぜながらお話してみようと思います。
この日は連日続いた強風の影響で南西の風が残る中、7時にスタートフィッシング
まずはエサの牡蠣を砕いて撒き餌をしながら海の様子を観察していきます。
高低差のあるウネリは今回も少し難易度の高い釣行になることを予測させました。
しかし、初撃のヒットは予想に反し2投目に訪れた。
アタリは牡蠣エサ特有のティップが浮き上がる「戻りアタリ」だ
間髪入れず渾身のアワセを入れたつもりが大きなウネリにより若干の遅れが生じた。
フッキング時、高々に振り上げたつもりのロッドが意に反して相手の自重により止められると同時に既に体制を整えているコブダイの走りにこちらが付いていく羽目となる。
オープニングヒットでもあり、かなりの苦戦を強いられたが上がってきたのは68cmと、いまいちなサイズ。
それでも7キロという重量の見るからに太い個体だった。
見るとフッキングポイントは右側閂の位置を捉えていた。
サイズの割によく引くわけだ。
それからはウネリの中でのアタリ方イメージを補正しながら次に備えた。
次のヒットが訪れたのは約2時間後。
今度はティップが不自然に上下に揺れる『フワフワ』アタリ
イメージは修正出来ているので今度はタイミングバッチリ
ファーストランこそドラグを出したが難なく上がってきた。
しかしサイズは先ほどを凌ぐ73cm8キロover
1尾目と何が違うのか?
それはファイトコントロールを容易にしたフッキングポイントである。
コブダイの場合、口先に掛けるのと閂に掛けるのとでは、ファイト時に体感するコントロール性とパワーが違ってくる。
体験すると実感できるのですが、解りやすく言うと同じサイズの魚を掛けた場合スレ掛かりの方が良く引くのをイメージして貰えると良いのかと思います。
口先に掛けるのと閂に掛けるのとでは数センチの差と思われるでしょうが大型に成ればなる程その差は大きな違いとなってきます。
我々が軟調単尺ロッドで大型のコブダイ達と戦えるのは、このフッキングポイントを繊細なティップからアタリを捉え瞬時に口先へと掛けに行くところにあるのです。
また写真でご覧いただける通りコブダイの口先にはとても立派な牙が並んでおり、それらを躱しながらも確実に口先先端へ刺さり込む鋭利な針先ポイントは必要不可欠と言っても過言ではありません。
私が愛用するザ・ロックは鋭いフックポイントと重量級のパワーに耐えうる強度を兼ね備える大型コブダイにとっても非常に有効なフックだと思っています。