トラフグといえばフグの王様!それが狙って釣れると言うので、東京湾では数年前から爆発的に人気のターゲットとなっておりますが、中京エリアでトラフグ狙いのカットウが熱を帯びていると言う事で、三重県鳥羽の「魚勘丸」さんにお邪魔してきました。

釣り方はシーズンや魚の反応で、流しでやる事もある様ですが、基本かかり釣りで関西のショウサイ狙いと同じ感じです。
餌は、イワシやサンマのぶつ切りをメインにアルゼンチン赤エビ等を使用します。(餌は自身で用意)

ポイントに到着して、アンカーを降ろしたら釣りスタート!緊張の第一投です。
仕掛は自作で、サーベルフックWX#4/0とエビベイトホルダーフック#3/0を使いスプリットリングハイパーワイヤー#5で接続した自作の喰わせ仕掛に、フロロ14号にフグカットウ一角LLをセットした掛けバリを使用。
錘はカットウシンカー丸錘40号でスタート。

潮の加減で最大100号程度を使用する事もある様なので、錘は複数用意しておくと良いでしょう。

釣り方は、底まで仕掛を降ろし、ゆっくり上げ下げして誘いを入れて、底に仕掛を置いてアタリを待つ。反応が無ければ、小さく底を小突くようにトントンして待つ。
アタリが有れば、スイープな合わせを入れる。

この日は一投目から、ガガッと明確なアタが・・・

合わせを入れると、コンコンと首を振る引き、コレは外道な気配。残念ながらサバフグでした。
ここからは、サバフグが超高活性!フォール中からゴンゴン当たって来るので、一投一匹のハイペースで釣れるサバフグ祭りです。
喰わせ&掛けバリにダブルで掛かる一人ダブルヒット!まで・・・

船長は「サバフグに混じって本命はおるよ〜」との事。
餌はイワシぶつ切り&赤エビで反応をみてみて、赤エビは、餌が少し残って上がって来るので、殻付きの赤エビオンリーでやってみる事に。
宙層のアタリを無視して、底まで落としてアタリを待ちます。
コンッと小さいアタリを掛けると、重量感のある強い引き・・・コレは本命?
釣った事ないので半信半疑で巻き上げます。
上がってきたのは、本命!トラフグ!!
掛けバリに掛かっていたのヒヤヒヤでしたが、これで一安心。連続坊主は回避。
カットウ一角のキープ力が活きた一匹です。

しかし、その後はサバフグのみで潮止まりを迎えアタリもピタリと無くなりました。
潮が動き出し、最初のアタリは・・・チダイ、その後活性が一気に上がるかと思われましたが、潮も思った程流れず、オモリを10号まで軽くして仕掛を流していくと、ゴゴンと強めのアタリ!
本命かと思われましたが、シマフグ。

このまま、アタリが続くかと思われましたが、潮が早くなり徐々に釣りにくくなってきます。
オモリを10号から20号へ
ここで、目立った方が良い気がしたので、オレンジ&チャートの通称「団子システム」でカットウシンカー丸錘10号を2個付け。
誘って、誘ってステイ、すると竿先に違和感。
スィープに合わせると、ズシッとした重量感と強い引き。本命を確信し、強引に巻き上げます。

鳥羽エリアは、ワイヤーハリスの使用が禁止されているので、フグが暴れるとハリスが噛み切られてしまうので、なるべく暴れさせない様に強引にあげて来るイメージです。
無事にキャッチしたのは、良型のトラフグ!

潮が流れ時合突入かと思われましたが、風も強くなり仕掛のコントロールが更に難しくなって来たので錘を追加して10号×4の「4色団子」で挑みます。
散発ながら強めのアタリを掛けるとサバフグ・・・
コツと小さいアタリを掛けるとサバフグでは無い引き。
またまた本命と出来過ぎな事に。

再び、潮が緩くなり錘を40号から20号に変更終了間際でしたが、同船者に本命がヒットしたので、竿先に集中して待っていると、コツと小さいアタリ!
すかさず合わせると、本命の引き!

優秀の美を飾って納竿となりました。

釣り後は、旅館へ移動して捌き待ち&支払いを済ませ大満足の1日となりました。

トラフグ狙いは、期間限定かつギャンブル的要素も強い釣りなので、みんなが必ず釣れる釣りでは無いですが、フグの王様一度狙ってみては如何でしょうか?

■釣行日
2025/2/16

■使用タックル(オモリ30号以上用)
竿：テンヤ太刀魚ロッド8:2
リール：中型両軸リール
ライン：PE2号、リーダー/フロロ8号

■使用タックル(オモリ30号以下用)
竿：湾フグロッド
リール：小型両軸リール
ライン：PE1.5号/リーダーフロロ6号

仕掛
サーベルフックWX 4/0
エビベイトホルダーフック3/0
スプリットリングハイパーワイヤー#5
フグカットウ一角LL
カットウシンカー丸錘10〜40号

スタッフ 大東哲也