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沖縄県渡嘉敷島で釣旅を楽しむ

日々の釣り生活の中で時々遠征釣行を組み込んでいますが、自分的にはターゲットを決めて「釣り」をメインに楽しむ遠征と、目的地を決めて「旅」をメインに楽しむ遠征の二つに大別しています。

今回のレポートは、釣旅を楽しむための遠征。
目的地を決め、ターゲットは後付け。
行きたい場所で竿を出し、その土地の美味しい物を味わい、景色を堪能し、釣りも楽しみます。

目的が場所なので、そこに辿り着けただけで満足。
それに釣果が加わったら、もう最高なワケです。

今回の目的地は沖縄県渡嘉敷島。
その前の週に那覇一文字へ釣行した際、はるか沖に慶良間諸島がうっすら見えていて、その時にふとそこへ「行ってみたい」と思ったのがきっかけ。
またしても思い立ったが吉日(笑)で、急いでフェリーやフライト情報を調べてみると、3/15のPeachの関西空港→那覇の始発便に乗れば、那覇泊港から渡嘉敷島へのフェリーに間に合い、3/17の最終日はたっぷり遊んで16時渡嘉敷島発のフェリーに乗れば、Peach那覇空港→関西空港の最終便に余裕で間に合う事がわかり、オフシーズンのためか運良く飛行機が空いていたのですぐに飛行機、フェリー、宿、レンタルバイクを予約。
釣旅の準備を進めました。

私は兵庫県西脇市在住ですので、関西空港には高速代や駐車代のことを考えて神戸空港からベイシャトルに乗って向かうのですが、3/15のpeach始発に乗るにはベイシャトルの始発でもギリギリ間に合うか微妙でしたので、3/14の晩、仕事を終えてから関西空港入りし、第1ターミナル方面のNODOKAというネカフェみたいな施設で仮眠。

 

【3/15】

6:40那覇便に乗り、空港に着くと急いでタクシーに乗って慶良間方面のフェリーが発着する泊ふ頭旅客ターミナルへ(約15分)。
10:00発の渡嘉敷島行きフェリーとかしきに乗船しました。

 

航程は約70分。
沖縄の海は綺麗ではありますが、本島から離れるに従ってさらに美しさは増していき、慶良間ブルーを称される青い海が広がりました。
乗船している観光客は海外の方が多く、インバウンド需要の高まりを実感。
ほとんどがカップル、ファミリー、グループで、オッサンの一人旅はごく僅か。
有名な観光地なので仕方ありませんが…ちょっぴりアウェイ感笑。

島に着くと荷物だけを宿泊先の阿波連地区のシーフレンドさんの送迎バスに預け、港近くのアロハレンタ企画で原付バイクをレンタル。
駄目元でアロハさんに釣場の情報を聞いてみると、想定外に良い情報をお聞きすることができました。
そして一足早い春本番の爽やかな風を感じながら原付で宿へ。

 

宿の受付に行くと、まだ部屋の用意ができていないとのことなので、シーフレンドさんの食堂で昼食をいただきました。
今日からがっつり歩くので、ボリューム系の野菜そば定食をオーダー。
野菜がたっぷりのった沖縄そばとマグロのタタキ、白ご飯、小鉢のセットです。

食後、受付に戻ると部屋の準備ができているとのことで、急いでチェックインして100mほど離れた民宿の方へ。
1人部屋は3畳のコンパクトな部屋ですが、基本的に寝るだけなので全然OK。
2泊3日(朝食バイキング付)で9,900円とガチ観光地にしてはリーズナブル。
単独の釣旅にはピッタリです。

 

今回の荷物は、ロッド(青物用×1、パックロッド×2、タモ)、撃投タフクライムバッグ35、スーツケース。
預け荷物のスーツケースの方にパックロッド、リールやプラグなど壊れやすい、重い物を入れているので、一旦機内持ち込み用のタフクライムバッグ35の中の着替え等を全部出してから、釣りに必要な物をタフクライムバッグ35に詰替え、着替えを済ませていざ釣りへ。

実は今回渡船での磯釣りを考えていたのですが、島からの渡船は2名以上でないとできないとお断りされましたので、泣く泣く断念。
地磯やリーフ周り、波止での釣りで組み立てるしかないのですが、googleマップではあまり良さげなポイントを見つけることができず、初日はライトゲームをメインにしてできるだけ多くの場所を見て回り、翌日以降の行動を決めるプランとしました。

まず入ったのはイシミーバイが釣れると教えていただいた場所。
リーフ内で浅く、所々に根が見えます。
フローティングミノーで攻めるとすぐに20cmほどのイシミーバイがヒット。

思った以上に引くし、引ったくるような激しいアタリが◎です。
南方のリーフの釣りで人気なのも納得です。

ダツが当たったり、謎のベラが釣れたり、ヤガラやアオリイカがチェイスしてきたりと、リーフ内のライトゲームは魚の気配が多くてめちゃくちゃ面白い。

この日の潮汐は
中潮
満潮09:49/182cm
干潮16:22/21cm
で、このタイミングでちょうどいい感じに潮が下がっていたため、17時にスタート位置まで戻ってくる予定で、可能な限り干上がったリーフを歩いて広範囲を釣り探ることにしました。

最高気温は23度ほどと高く、海水温もそれなりに高いので、リーフ歩きにはライトスタイルガードタイツ+磯靴でちょうど。
このタイツ、友釣りだけではなく、ヒザのガードが付いてますし、保温性があって撥水性も高く、適度な生地厚ですが伸縮性があって動きやすく、生地の耐久性もあり、ロックショアの釣りやリーフゲームにオススメです。

途中良さげなリーフの割れ目などがありましたが目立った釣果はなく、リーフエッジに面した広い磯場までたどり着き、これ以上は先に行けないのでルアーローテしながら攻めていると、トロピカルカラーが鮮やかなキヌベラやダツ(オキザヨリ?)がヒット。

コンスタントに当たりがあるので、このままここで粘りたいところでしたが、タイドグラフ的には恐らく18時ぐらいまでは大丈夫だと思うものの、初めてのポイントなので何があるかわからないため、念のために潮がよく引いでいるうちにスタート位置まで戻ることにしました。

途中、ミナミイソガニを捕獲できたので、常備している虫ヘッドパワー8gにセットし、リーフの割れ目に投入すると、一投目でクロホシフエダイがヒット!

じっくりこの釣りをすれば面白いと思いますが…ビビりな私は専念できず、数投してだけで潮が満ちる前に戻り、スタート位置付近でまたイシミーバイに癒されました。

その後、一度原付も戻り、近くのポイントをチェックし、北側でどこか磯に降りられる場所がないかと海岸線をひたすら原付で走り回りましたが、それらしき場所を見つけることができず断念。

googleマップで気になっていた湾内サーフ横の磯を最後にチェックし、初日の釣りを終えました。

夜は宿から歩いて100mほどの居酒屋丸二で晩酌。
ゴーヤチャンプルー、夜光貝のガリバタ炒め、島どうふの冷奴でオリオンビール、この島でしか呑むことができない泡盛渡嘉敷をいただき、大満足。
翌日に備えて早めに就寝しました。

 

 

【3/16】

翌朝は夜明け前から宿の近くの漁港に入りましたが、全く反応なし。
魚影は全く見えなかったものの、墨跡はあったのでアオリイカは狙えそうでした。

宿の朝食は7:00から。
近くの食堂でのバイキングスタイル。
歩き回る釣りなので、しっかりとタンパク質を補給しておきます。

食後、アロハさんに教えていただいたもう一つのポイントへエントリー。
この日はPE5号の比較的ヘビータックルでチャレンジします。

猪らしき痕跡が沢山ある山道をハブに注意しながら歩き、昔使っていたという崩れた堤防跡へ。

この日の潮汐は小潮で
満潮10:22/170cm
干潮17:19/34cm

まだ潮が満ち切っていないためか、リーフ内の崩れた堤防跡付近には魚影なし。

その北側にはリーフエッジに近い磯場があるので、一先ずそこへ向かうことにしました。

磯場では、到着してすぐにシンキングペンシルのマスクドスピンチューンでクロホシフエダイがヒット。

ボウズは回避できましたが、その後は特に目立った反応はなし。
足元にはちょくちょくジンガサが付着していたので、虫ヘッド用に数個確保。

隣りの磯には潮が満ちて磯に取り残されてしまったドジっ子な野生のヤギがいて、それをしばらく眺めて癒され、この場を後にしました。

 
 
 
 
 
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潮がある程度引くまでは漁港で虫ヘッドパワー+虫パフックで遊び、JAショップとかしきで弁当を買って昼食。
沖縄離島の弁当は、安くて美味いのが多いのが◎

 

その後、港近くの磯場を探るも全く気配なし。

そこで前日に良かった磯に再チャレンジすることにしました。

まだあまり潮が引いていない時間だったので、下げ潮に合わせながらゆっくりと移動。

途中、一度は釣ってみたいと思っていたゴマモンガラ(50cmぐらい)を見かけたので狙ってみましたが、残念ながら通り過ぎたのみ。

狙いの磯ではダツやキヌベラがちょこっと反応しただけ。
波気もあり、潮も動いており釣れそうな気配はありましたが…

その後、干潮のタイミングで反対側の広大なリーフの端を狙うも×

リーフ内を戻りながら歩き、珊瑚に生息するシャコ類やシャコ貝などの普段見ることがない生物を観察しながらこの場を後にしました。

夕食前、宿の近くの漁港でミナミイソガニを投げてみましたが、アタリすらなし。
残念ながら朝と同じく全く魚の気配がありません。
打ち込みは盛んに行われているようなので、漁港の敷石付近にはあまり魚がいないのかもしれません。

この日の晩は、シーフレンドさんの食堂で晩酌。
豆腐チャンプルー、うちなー風魚の天ぷら、テイジャラ塩ゆでで一杯。
料理は美味しかったですが、沖縄遠征の楽しみであるオリオンビールはなく、泡盛渡嘉敷も売り切れだったのがちょこっと残念でした。

【3/17】

最終日は10時にはチェックアウトしなければならないため、早めに起きて荷物の整理をしておき、朝食後すぐにチェックアウト。
宿ではフェリーの時間まで荷物を預かってくれるし、シャワーを浴びることもできるので、昼ぐらいまでリーフ周りをライトタックルで釣りをして、その後帰る準備をし、最後はフェリー乗り場付近で時間まで虫ヘッドをして目一杯ぎりぎりまで遊ぶプランで楽しむことに。

前日取り残されたヤギがいた磯へ向かうと、無事にヤギは陸に戻っていて一安心。
付近に違うヤギが見えましたし、ヤギの糞が沢山あるので、この辺りは縄張りのような場所なのかもしれません。

全日にヘビータックルでクロホシフエダイが釣れたので、ライトタックルならきっとすぐに釣れるだろうと甘い考えでいたら、これが誤算。
周辺では何の反応もありませんでした。

潮位的に攻められそうな場所は限られましたが、最後に何かは釣りたいと思い、2キロ弱歩けばイシミーバイが釣れるポイントまで歩けいて行けるので、午前の部はそこで〆めようと移動。

ダツっぽい魚(センニンサヨリ?)や、アオヤガラを釣ってリーフの釣りを終えました。

 

一旦宿へ戻ってシャワーを浴び、パッキングを終わらせ、昼食をとった後は渡嘉敷港で借りていた原付を返却。

近くの商店で冷凍キビナゴを買い、フェリー乗り場付近を虫ヘッド1gで探ったところ、可愛いミーバイなどが釣れ、地元の釣り人と雑談し、16時のフェリーで渡嘉敷島を後にしました。

 

帰りのフェリーでは、嬉しいことにこの時期繁殖のためにこの海域へ集まってくるというクジラがお見送りに。

パタパタと尻尾を振っている様は、「また来いよ」と言っているように思えました。

 
 
 
 
 
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地元の方の話では、渡嘉敷島での釣りは、水温が上がる夏が良いとのこと。
その頃になると観光客が多くて島が賑わいますので、那覇からフェリーで直ぐですし、観光がてら釣行してみてはいかがでしょうか。
ガチで渡嘉敷島の磯をやりたい方は、沖縄本島からの渡船(丸沖つりぐさん)を利用するか、島の渡船を利用するなら必ず2名以上で釣行してください。

いつか渡嘉敷の磯にリベンジしたい…

 

■ライトタックル
ロッド:XT711-5S
リール:イグジストLT4000-CXH
メインライン:BroadPEx8 KIZUNA1.2号
リーダー:シーガー8号2ヒロ
ルアー:フローティングミノー10cm前後、シンキングペンシル10cm前後、バイブレーション8cm前後、
フック:STX-38#8~4、STX-45#8~3、虫ヘッドパワー2~8g

■ヘビータックル
ロッド:ロックブロー106HH
リール:20ソルティガ10000XH
ライン:フルドラグ5号+パワーハンター16号10m+フロロ30号約2m
パーツ:極太BBスイベル#2+スプリットリングハイパーワイヤー#8
ルアー:シンキングペンシル(ST-66#1/0+マスクドスピンL)他
  
スタッフ 西浦伸至

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