タンコブゲームで本荘ケーソンを訪れたのは昨年春。
緊急事態宣言が解除されてすぐの釣行でした。
その時良い釣果に恵まれて魚影の濃さを実感していましたし、最近くさべ渡船さんのホームページには大型コブダイの釣果情報が載っていたので、大型を求めて1/11の同僚と渡ることに。

前夜は淡路島で釣りをしていたので、7時の2便で出船。
朝まずめは時合いではありますが、暗いうちはほとんど釣れませんので、今の時期は2便でちょうどいいぐらいです。
すでに何人か本荘ケーソンに渡っていましたが、そのほとんどはコブダイ狙い。
数年前には考えられなかった光景です。

灯台付近には人が多かったので、角から100mほど離れた場所に釣り座を構えました。
西面は風表で波が高く、潮は飛んでおり、底荒れの影響で潮に濁りが入っています。
一方東面は潮が緩く、潮は澄んでおり、コンディション的には良さそうですので、まずは東面をメインで攻めることにしました。

エサ取りはほとんどいないので、エサはバナメイエビで、竿は2本出し。
1本は虫ヘッドパワー8gで置き竿にして、もう1本は虫ヘッドパワー4gで沖からリフト&フォールで探りますが…あまりにも気温が低いうえに風も強く、かつグローブを忘れるという致命的なミスを犯してしまいました。しばらくするとあまりの寒さについ置き竿に。
手持ちのほうが先手を取りやすいのでキャッチ率は高いとはわかってはいますが…。

2時間ほど経っても反応がないため、波止の根本付近はどうだろうと15分ほど歩いて様子を見に行きましたが、投げ釣り師の方に話を聞いてもさっぱりとのことでしたので、大人しく元の位置で竿を出すことに。

その頃には西面の流れが緩くなっていたので、1本は西面に置き竿しておくことにしました。
大寒波の影響で急激な水温低下が想定されるため、足元狙いよりも少しでも水深がある敷石の際を狙います。
普通に置き竿にしてもエサが流されるだけなので、潮上に投げて、エサが何かに引っ掛かって落ち着く位置まで流し、そこから置き竿にするのがコツ。

しばらくして、同僚が灯台側へ様子を見に行っている時、西面の置き竿に竿先が大きく、ゆっくり動く本命のアタリ。

慌ててタモを取ってから竿を手に取ると、すでにコブダイは突進を開始していて、合わせは問題なく決まったのですが、そのまま走りを止めることができず、何かに入ったまま動かなくなりました。
周りでは誰もまだコブダイを上げていなかったので、これは貴重な1匹。
出てくるのを10分は待ったのですが、全く動かず、無理に引き出そうとしてもダメでした。

時合いだったのか、次は東面で出していた竿にアタリ。
先述の理由に加え、東面は時期的に穏やかなので、恐らく足元はプレッシャーが高いと判断し、できるだけ遠投して沖の敷石の際を狙ったのが良かったのかもしれません。

今回はアタリにすぐに反応できたので、ラインを張って竿が入るのをゆっくり待ち、竿にしっかり重みがのってからフッキング。

しばらく足元で暴れたコブダイは、その後北へ向けて波止際を一気に走りだしたので、私もそれに合わせて走ります。
その方がラインが擦れるリスクを減らせるので、ランディング率は高くなります。
10mほどで落ち着き、頭をこちらに向けることができたら、いつものショートポンピングで一気にリフト。

67～68cmほどの良型でした。

魚影が濃い場所ですので、もう1匹追加したいところでしたが、急激な水温低下が影響したのか、スナメリの群れが接岸した影響か、その後は反応なく、14時に帰港しました。

他のコブダイ釣りの方も厳しかったようで、話を聞くと他にはカゴぶっこみの方が小コブを1匹釣られていたのみでしたが、昨年末には爆釣があったとのこと。
釣果はタイミング次第でしょうか。
これからの低水温時期は、穏やかで暖かい日が続いた日が比較的良いと思います。

今回は定番のバナメイエビを使いましたが、ここまでエサ取りがいなければ、エサは牡蠣のむき身やオキアミボイルLLが有効となります。
特にオキアミボイルLLはマキエだけでなくサシエにも使えますし、1.5キロあれば半日は十分遊べますので、コスパに優れます。
エサ取りが少ない時期はぜひお試しください。

■釣行日：1月10日

■タックル1（探り釣り用）
ロッド： GRANDAGE STD.96MH
リール：イグジストLT3000-XH
メインライン：PE1.2号
リーダー：フロロ8号2ヒロ
ジグヘッド：虫ヘッドパワー4g

■タックル2（置き竿用）
ロッド： Foojin’BB　110H
リール：セルテートHD4000H
メインライン：撃投PEフラッシュ2号
リーダー：フロロ8号3ヒロ
ジグヘッド：虫ヘッドパワー8g

スタッフ 西浦伸至

■タンコブゲーム紹介動画