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トップ&ジギングで狙う秋マサ

こんにちはスタッフ藤岡です。
近年、この秋時期になるとオフショアゲームを賑わせている釣りの一つに、ヒラマサのトップ&ジグゲームが注目されています。
ヒラマサといえば産卵を控えた荒食いを狙っての春時期が有名ですが、ここ3~4年で秋にも大型のヒラマサを狙って釣れることが分かり、各地で大政を狙うアングラーや船が増えてきています。

秋のヒラマサは春と違い、越冬に向けて体力を蓄えるため積極的に摂餌を行い、また大型のベイトフィッシュがメインベイトとなることが多く、パワータックルに大型ルアー&フックでのダイナミックな釣りを展開できるのが魅力。
また引きの強さも春よりパワーアップしており、兎にかく手強いスプリンターの異名を持つ最強敵手。
私たちスタッフもこの時期になると待ってましたとばかりに、大型フックを持ち込みトライ&テストでパワーゲームを楽しみます。

今回の釣行はそんな最強敵手、秋マサ釣行第1弾の模様をレポートします。

 

1日目
今回向かった先は、山口県油谷の寛漁丸さん。
寛漁丸さんは見島沖~八里ヶ瀬に汐巻周辺と巨大ヒラマサの有名ポイントをメインフィールドとし熟知されている非常に心強い船宿さんです。

この日は時化前の晴天とあって、海上はべた凪予報。
折角のベタ凪だったので、1日目は長距離ポイントの八里ヶ瀬に向けて船を進めます。

八里ヶ瀬は文字通り、広大な瀬が東西に続くポイントで、ヒラマサをはじめブリやマグロ、根魚とあらゆるターゲットが生息する好漁場。
ヒラマサもこの時期はシイラやサンマを追って八里ヶ瀬に回遊してくるので今回はその第1陣を狙ってみましたが・・・。

トップにジギングとありとあらゆる手を使いましたが、ノーバイトノーチェイスの完全試合。
相手は超が付くほどの大型魚。
おいそれとは簡単にいかない事は参加メンバー全員が今までの経験から承知済みのため、あっさり気分を変えて二日目に挑みます。

2日目。
この日は汐巻方面へ向かうことに。
私たちの1週間前には太刀ベイトやダツベイトで10~20㎏クラスのスーパーバイトが多発していたとのことなので気合が入ります。

先ずは薄っすらと明るくなりだした中の1投目。
チャンスはいきなり訪れます。
大型のペンシルを操作していた友人にビッグバイト!でしたが、すぐにフックアウトしチャンスを逃してしまいます。
同じく隣を流していた僚船の健洋丸さんにも同じタイミングでヒットし12キロの大政が上がったと一報が入り、ますます気合が入りますが・・・。

 

この旅はなかなか調子が乗れません。
気合だけが空回りし、すっかり夜が明けて潮も転流に向けて止まってしまいました。
ついに風も潮と逆風に変わりだし、表層のベイト気配も鳥も居なく万事休す。

 

こうなると直接、魚の居る層にルアーを送り込み、少しの自然変化や追いも見逃さずバイトに持ち込むジギングが有利になってきます。
ただし相手は大型魚のため、根ズレのリスクは高くなってしまいますが、そうは言っておられず思い切ってジギングで勝負することに。
セッティングはPE3号にリーダー60lb、ジグが130gにフックは高強度で勝負できるブルーチェイサーの9/0をセット。

やはりにらんだ通り、潮の変化で単発ながら2~3キロのヒラマサがポツポツと飽きない程度に反応しだしますが、大型からは音沙汰なしでいよいよ夕マズメを迎えます。

 

太陽は沈み、日没後、おそらく出来てもあと2流し。
水深は25m前後のシャローで明らかにキャスト向きのポイントでしたが、同行した友人たちがキャストで頑張ってくれていたため、私は迷わずジギングを選択することに。


流しだして程なく、中層までワンピッチで誘いあげ崩したところで、待望の強烈なバイトが襲い掛かります!
相手は間違いなく大政、異常なほどのドラグ音を鳴らしながら一瞬でボトムまで走られ万事休す。

船長にこれ以上ラインを出されると水深が浅くなっていくので根ズレすると告げられ、膠着状態にならぬよう必死でショートポンプで巻いてプレッシャーを掛けていきます。
友人たちの声援もあってか?膠着状態から徐々に顔を上げ出し、やっとの思いで残り15m。
これは獲った!と全員が思った瞬間、大政は最後の抵抗をみせ大きく首を振ってフックアウト。
掛かり所が悪かったのか、ファイトが長引いたせいか?無情にも強烈な余韻だけを残して暗い海中へ帰っていき今旅は終了となりました。

 

今回は大型プラグで秋マサらしいパワーゲーム!とはなりませんでしたが、渋ったときの攻略術ジギング&キャストもこれまた楽しいものです。
秋マサはまだまだこれからが本番。
なんとか記憶に残る1匹と出会いたいものです。

 

釣行日
2020/11/6-7

使用タックル
〈キャスト〉
ロッド:エクスプロージョン827 837
リール:ステラ20000HG 
ライン:PE10号
リーダー:ナイロン220lb
ルアー:ダイブベイト300 パドルベイト240 サージベイト170 ライアン240 など
フック:STX-68 6/0、ST-66 4/0~5/0
パーツ:スプリットリングハイパーワイヤー及びウルトラワイヤー9~11番

〈ジギング〉
ロッド:ダブルトラップ 642
リール:ツインパワー8000HG
ライン:PE3号ULT
リーダー:フロロ60lb
ジグ:130~230g
フック:ジガーミディアム ブルーチェイサー9/0
パーツ:スプリットリングウルトラワイヤー6番

スタッフ 藤岡裕樹

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