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仁淀川へ友釣り納竿釣行

こんにちはスタッフ藤岡です。
いよいよほとんどの河川で鮎の禁漁を迎える季節となってしまいました。

コロナ禍の影響で新しい生活様式が求められる中、仕事に趣味に密接に携わる釣りにおいても何か新しいことにチャレンジできないか?と始めた鮎の友釣り。

1人で始めたため悪戦苦闘で始まったこの釣りも、自然の中でひとり、川の音を聞きながら時間を忘れて釣りに没頭できる友釣りに気付けば大好きになっていました。
もちろんゲーム性も今まで経験してきた釣りの中でもトップクラスに高く、友人や先輩同僚、川で知り合った方々に友釣りの多くを教えていただきました。
長いようであっという間の充実した5か月間過ごすことができました。

 

今回のレポートは、そんな鮎の友釣り1年生の納竿釣行。
最後の釣行に選んだのは、1番多くを学んだ高知県四万十川へ。

前日はだいぶ離れていたとはいえ台風14号通過直後。
夕方に河川ライブカメラで状況を確認するも水位は平水だったので、一抹の不安を抱えながら予定通り明朝高知へ向かいます。
道中念のため、日が明るくなってからライブカメラを再確認すると増水&濁りで状況は一変。
どうやら昨夜に12mm程度の大雨が降ったようで一気に水位が上がったようです。

これでは四万十での釣りは諦めざるを得なくなってしまいましたが、通りがかった仁淀川の方は奇跡的に大きな増水もなく釣りができる状態だったので、仁淀川に急遽行先を変更することに。

 

また先日、同僚から仁淀川の支流上八川が調子がいいとの情報をもらっていたので、先ずは下八村の北川オトリ店さんに向かいます。
店主の北川さんに初めての来川だと伝えるとお忙しいにも拘らず、支流~仁淀川本流まで多くのポイントを車で案内していただくなど親切丁寧に対応していただき誠にありがとうございました。

まずは同僚の情報通り、上八村上流のコープ前から竿を出すことに。
北川オトリ店さんの助言の一つに(今の時期は日毎に鮎が落ちるから釣れなかったらすぐに移動すること!)
を念頭に置いてまずは一時間様子を見ることに。

川相は岩盤と大岩の渓流相で時折、食んでいる姿が見えたのですぐに釣れるかと思いきやここぞという所では掛からなく時速2匹。
それも随分と婚姻色が出ていたためこのポイントは降りたと判断して次のポイントへ。
ただやはり支流はどこも状況変わりなく、このままでは厳しいと判断して仁淀川本流の柳瀬の右岸に入ることに。

この時点ですでに15時を回っていたので焦りながらも、仕掛をメルファ複合メタルMHの0.15号に一角ハイパー9号のダブチョウを張り替え大鮎を狙いに行きます。
左岸側の瀬肩から流心づたいに釣り下がりながらちょうど中間点辺りで待望のオトリの反応。
そのまま祈りながら待っているとガガガーン!とようやくヒット。

一匹目とあり大事にいきたいところですが、そこは仁淀の大鮎。
激しい抵抗にあいながらもなんとか取り込んだのは26cmの追星3本のブリブリの大鮎。
この鮎のために高知まで来たんだなと、感動しながらも短い時合を無駄にはできません。

すぐさま付け直し、流心へ入れ込むと続けざまにヒットがなんと6連続。
これだから鮎釣りはやめれません。
途中、全く目印すら上がってこない鮎にロケットを食らうなど相変わらずの体たらくぶりでしたがなんとか形になって初日終了となりました。

 

翌2日目納竿最終日。
四万十のライブカメラを見ると何とかできそうな位まで水位が下がっていたので、ダメもとで四万十へ移動することに。
1時間半かけて到着するもやはりメインポイントはどこもできそうになかったので、お礼の挨拶だけして仁淀川本流へ戻ることに。

仁淀川の柳瀬に到着したのはちょうどお昼ごろ。
禁漁前最後の日曜日とあって沢山の釣り人で賑わっていましたが、昨日入ったポイントが空いていたので先ずはそこから入川することに。
昨日と打って変わり、晴天により手前の石の色がかなり良くなっていたので、先ずは岸際から通すとものの10秒ほどであっさりガチーンと飛びつき鮎がお出迎え。
25cmほどの追星ギンギン個体だったのでこれはもらったと、岸際攻めをすると5連発の入れ掛かりへ。
一緒に来ていた同僚も同じく際で仲良く連続ヒットしています。

竿抜けだった手前の岸際を抜き終わると今度は流心側の色の良い石をピンポイントでオトリを誘導して止め泳がせで丁寧に探っていきます。
ハリは荒瀬の12号の2本ヤナギで手堅く取り込んでいたのですが、この時点で十分循環できる分は確保したので、ハリをJトップハイパー8.5号3本イカリに変更し反応があったところは確実に掛けるセッティングです。

終盤とあって鮎の絶対数量も少なく、天然アユの習性から1度抜かれたポイントへの釣り返しはできないと判断し、反応が出たところはイカリで確実に掛ける作戦です。

これが功を奏し、ポツポツながら順調に25㎝前後の見事なブリブリの鮎ばかりをキャッチに成功。顔掛かりが連発するようなら荒瀬の2本ヤナギに戻して確実に取り込むなど細かな修正を重ねて気づけば16時過ぎ。
賑わっていた河川も釣り師の皆さんお帰りになり、私たちだけの貸し切り状態となる最高の状況に。
すでに十二分に心は満たされていましたが、今回が納竿釣行。

ここが最後と決めた瀬尻の開きに入り、微妙な水面の変化で底相を判断し、オトリを入れます。
2~3度打ち直した頃でしょうか、外したかな?と心をよぎった時にガガっと待望の前アタリ。
その直後、ガツーンと本アタリが来て竿を絞り込みます。

何度も何度も激しい抵抗をみせ、背掛かりで上がってきたのはブリブリの27cmの大鮎。
これをオトリに再度入れるとまたもや27cm、26cmと3連発の入れ掛かりへ。

理想的な展開に心満たされ、気付けば17時の放送チャイムが流れたので気持ちよくここで竿を置くことといたしました。

コロナ禍の影響で始めた鮎の友釣り。
最初はハナカンの付け方やサカバリの打ち方もロクにできない状態でしたが、最後には自作の仕掛で大河で大鮎釣りを楽しむことができるようになりました。

一見難しいイメージの友釣りですが、今はサポートしてくれるタックルや仕掛、釣り場環境が整っていて私みたいな素人でも楽しめる釣りとなり
もちろんベテラン釣り師をも翻弄するほどのゲーム性の高さを併せ持つ釣りです。

禁漁の間、少し寂しい期間となりますが、また来年、鮎の元気な姿を心待ちにして仕掛作りを楽しみたいと思います。

 

釣行日 2020/10/10~11

使用タックル
竿:急瀬用10m
天井糸:ナイロン1.75号
上付け糸:なし
水中糸:メルファ複合メタルMH 0.15号
下つけ糸:なし 
ワンピース:フロロ1.75号 60cm
ハナカン:プロフック鼻かんL
サカサ:一体フックサカサ速攻 3号
背鈎:カッパ極4号2.5cmループ
ハリ:荒瀬12号/2本ヤナギ、Jトップハイパー8.5号/3本イカリ、一角ハイパー9号ダブチョウなど

スタッフ 藤岡裕樹

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