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九頭竜川友釣り修行

私の今年の友釣りシーズンは、残すところあと3週間。
名残惜しいですが、10月からは青物やタチウオが本格化するので海の釣りがメインとなります。
先週末の残り少ない友釣り釣行は、福井県を代表する大河・九頭竜川で二日間みっちりと竿を出してきました。

 

初日の9/5は上流の大野市阪谷新橋下流へ。大野市漁協の年券を買っているので、通い慣れたポイントです。
コンビニは少々遠いですが、ポイントすぐ近くにはオトリ屋があり、早い時間でも無人販売も行っているので便利。

釣り場に着くと監視員の方がいたので話を聞くと、9/8から本格的に網が入るので、恐らくこの週末が最後のチャンスだろうとのこと。

昨年この時期に釣行した際は遅い時間から掛かりだしたので、しばらく瀬尻の緩い場所でオトリに負担をかけないように探ることにしました。

仕掛けは自作で、水中糸がメルファ複合メタルMH0.08号で下端をPE編込み糸Ⅱ0.4号で1.5cmほど編み込みを入れ、下付け糸のザイト・フロロ鮎0.4号を小型チチワで接続。
中ハリスはザイト・鼻かん仕掛糸FC1号で、ライトチューブ鼻かん7号、一体マークサカサ2号を使用。
鈎はまず鈎先が傷みにくくバレにくい妃刃7.5号の4本錨をセレクトしました。

いつも朝方にアユが跳ねるのがよく見えるのですがこの日は全然見えず。
代わりにあちこちでヤマメか何かが盛んにライズしているのが見えます。
前日の雨の影響でしょう、水温は低めでした。

しばらく付近を泳がせましたが無反応。
我慢できずに少し上流の根掛かりが多い深トロを攻めるも反応はなし。
アユの姿も見えませんし、根掛かりで危うくオトリをロストするところでした。

陽が高く昇り、気温の上昇に伴い、ようやく掛かりだしましたが、連発はなく、単発のみ。
こうなれば足で稼ぐしかないと広範囲を探ると、瀬尻の小さな岩盤で泳がせているとポツポツと5匹追加できましたが、根掛かりでのロストも多く、あまり数を伸ばせません。

上流には知人ら4名入っていましたが、状況を聞くと良くない様子。
自分がやっている連続した瀬のほうがアユはいそうなので、昼食後はもう一度探り直すことに。

すると畳一枚ほどの瀬肩の深みにピンポイントを見つけ、26.2cmも混じり、良型ばかりが掛かってくれます。


しかし、身切れが連続したので、鈎を保持力が高い荒瀬チラシ3本9号に交換。
すると掛かりは遅くなったものの、身切れのバラシはなくなりました。
どの鈎が掛かっているか確認していると1~2本目ばかりでしたので、3本目の鈎はカットして2本ヤナギとして使用すると、特に掛かりは変わりなく、かつ根掛かりを減らすことができたので、根掛かりが多いこのポイントには最適なセッティングとなりました。

時々ポイントを休ませながら10数匹釣ると、さすがに反応が無くなったので、最下流に戻ると、同行の松岡さんが連発しているのを見て、私も近くで竿を出させてもらい、3匹追加して夕立ちとともに納竿。

込み24鮎とまずまずの釣果でしたが、親子ドンブリ2回、根掛かりでのロスト4回が無ければもう少し数を伸ばせたと思います。
型は25~26cmが数匹混じり、全体的に良型だったので、数以上に楽しめた釣行となりました。

 

翌日の9/6は九頭竜川中部の浄法寺橋に初めて入りました。
カルティバフィールドテスターの中山隆夫さんが通勤時にこの橋からよく川見し、アユの姿が良く見えるとのことなので、はやる気持ちを抑えてまずはじっくり川見をしたところ、前日の夕立の影響か濁りはありましたが、橋の上下流いたるところで良型アユが食んでいる姿を多数確認することができました。
前日には29.1cmという大型も上がったようです。
群れアユもいれば、縄張りを持っていそうな個体もいて、こんなところが泳がせたらすぐに掛かりそうなものですが、話を聞くと思っているほどは釣れないとのこと。

とにかくアユは間違いなく沢山いるので、意気揚々と入川。
まずは見えていたアユは置いておいて、ぱっと見で良さげだった右岸下流の分流から攻めることにしました。

300mほど歩き、小さな瀬からスタート。
仕掛けは前日と同じものを使用。
するとすぐに1匹目が掛かりましたが、鼻がつぶれてしまっているのでオトリには使えず。
しばらくして掛かった2匹目は、尾びれが欠損。
一応オトリにはなるので、それを泳がせていると、22センチほどのオトリごろなサイズが釣れましたが、次は冷水病で体側に穴が開いていました。

意外に元気なのでそれを泳がせていると、中山さんから電話あり、そういった弱い個体ばかりが釣れているポイントは外したほうが良いとアドバイスをいただいたので、混み合う本流へ移動。

堰堤の上流が空いていたのでまずはそちらに入りました。
大物に備えて仕掛け類は一回り強いものをセット。
多分これが失敗だったと思います。

周りの方々の釣りを見ていると小さいオモリを打っての引き釣りでしたので、真似してそれを試してみますが、反応はさっぱりありません。

しばらく攻めるも、見えている範囲でたまーに掛かる程度だったので、堰堤の下流へ移動することに。

堰堤の落ち込みですぐに1匹掛かり、対岸ではコンスタントに掛けている方がいたので、移動は正解だったと思いきや、それ以降私にはさっぱり掛からず。


久しぶりに背バリを打ったり、オモリを付けたり、水中糸を高比重な物に変えたりと色々試すも無反応。
一方対岸の上手い方はやはりコンスタントに掛けていますし、目の前で大きなアユは元気に飛び跳ねまくっているので、アユがいないという言い訳は全くできない状況。
自分の腕の未熟さを再認識しました。

答えが見えずに悶々していると、中山さんから昼からどうする?と電話があり、これ以上やっても心が折れるだけなので、この機に昼食をとるため入川場所へ戻ることにしました。

食事をとり終えて落ち着いた頃には、橋の上流に釣り人はほとんどいなっていました。
大きく場所移動してもそんなに状況は変わらないと考え、アユも見えていたし、そちらを攻めることに。

右岸から川の中心まで歩くと、磨かれている石が多くなったので、その付近からスタート。
流れは緩やかなので、前日と同じ仕掛で泳がせ釣りをすることにしました。

しばらくは掛かりませんでしたが、比較的大きな石周りで弱ったオトリに刺激を与えながら泳がせていると、久しぶりの1匹が。

友釣りは循環の釣り。
元気の良いオトリを泳がせると、コンスタントとはいかないものの、飽きない程度にポツポツと追加することができました。
中には良型も掛かりましたが、時間をかけ過ぎたのか身切れでバラすことも。
いつしか人も増えてきました。

夕方になるとペースは上がり、調子にのってきたせいかやり取りが粗くなってしまい、まさかの2番折れでの親子ドンブリが発生。
やり取り中の竿破損は初めての経験。
慌てて折れた竿先を探しますが見当たりません。
先日橋ゲタに当ててしまっていた付近が折れていたので、傷が入っていたのでしょう。
もっと竿は大事に扱わないと…と痛感。

急いで予備竿を車へ取りに戻り、再開するもその後は何事もなく納竿。
込み15鮎、MAX24センチと、数、型ともに前日ほどではありませんでしたが、次に釣行した際に色々とやるべきことが見えた釣行となりましたので、不完全燃焼ながらも良い修行になったのは間違いありません。

今シーズンの友釣りはよく行けても残り7日。
大アユシーズン盛期に入りましたので、大物目指してラストスパートをかけたいと思います。

 

スタッフ 西浦伸至

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