インストラクターブログ

Blog

マスクドスピンレポ

トリプルフックやシングルフックなど、様々なフックに簡単に装着&取り外しできるブレードチューンアイテム「マスクドスピン」。
今年2月に大阪で開催されたフィッシングショーOSAKA2020のオーナーばりブースにおいて、オーナーばりスタッフ西浦さんより「これどうですか?」と紹介していただいたのだが、「いや~こりゃ効くでしょ!」って(笑)。
商品としての発売は夏頃を予定とのことだが、一足先に実戦投入させていただく機会をいただいたので、実際にフィールドで使ってみた自分なりのインプレと、マスクドスピンの主な使い方について説明したいと思う。

初投入は、4月26日に放送されたBS日テレの人気番組「夢釣行」でのロケ。
ちょうど「サゴシ(サワラの若魚)」が釣れ始めているとの情報があり、「マスクドスピンを試すには格好のターゲットでしょ!」ということで、事前にセットしたマスクドスピンをいくつか用意。
撮影クルーと共に釣り場へと足を運んだ。

ポイントは、水深が5~6メートルほどでボトムは砂地。
とりあえず「まずはボトム~中層」と狙いを定め、マスクドスピンをセットしたメタルジグ「投次郎30g」をキャスト。
一旦ボトム取りした後、ボトムから中層までを時折ポーズを交えながらのステディリトリーブで探ってみる。

マスクドスピンを初めて使ってみて最初に感じたのは、キャスト時の空気抵抗が意外に少なかったこと。
ブレードを装着したルアーをキャストする場合、ブレード自体が抵抗になって飛距離が落ちたり、風に流されたりすることがあるのだが、マスクドスピン使用時のキャストについては一切ストレスを感じることが無かった。

ちなみに、夢釣行ロケ時に「マスクドスピン×投次郎」のセッティングで得たバイトの内、リトリーブ中(リールを巻いて水中のジグを引いてくる状態)のバイトは1度きり。
その他、10回ほどあったバイトのほとんどが、フリーフォールまたはテンションフォール中のモノだった。

具体的にどうやるのかと言うと、キャスト~着水後に一旦ボトム取りしたジグを、ノーアクションのステディリトリーブで中層まで巻き上げ、そこで一旦リールを巻く手を止める(ポーズ)。
この時、ジグはラインのテンションが掛かった状態でゆっくりとフォール。
単にこれだけで、ジグにセットしたマスクドスピンが水中で「キラキラ&ゆらゆら」し、ターゲットにアピールしてくれる。
バイトは、ロッドティップを抑え込まれる、またはティップを叩くような感じなので、すかさずフッキングを加えてヒットに持ち込む。

リールのベールをオープンにした状態でのフリーフォールの場合は、急にラインが止まったり、逆に勢いよく出始めたりするのがバイトのサイン。
「ん?」と思ったらフッキングを入れると良いだろう。

蛇足だが、別の日にスタッフ西浦さんがサゴシ狙いで釣行した際には、フォールではなく超高速リトリーブ→通常リトリーブの速度変化で周りの倍はヒットしたとのこと。
状況によってはフォールではなく巻き(リトリーブ)も有効のようなので、いろいろ試してみたいと思う。

尚、実際に放送された夢釣行では、フォール中のサゴシのバイトの瞬間をとらえた映像をご覧いただけます。
何か月か後には、オーナームービーでもご覧いただけるようになると思うので、ぜひチェックしてほしい。

 

話が変わって、チョット前の沖磯でのジグゲームの話。
この時は、時期的に「ボチボチ始まるかな?」と思った豆ヒラ(50cm前後のヒラマサ)を狙いに、ライトショアジグタックル一式を持ち込んでの釣行。

結論から先言うと、残念ながら豆ヒラらしきバイトは一度もなかった。
「代わりに…」といっては何だが、40~50cmクラスのシーバスが、「マスクドスピン×投次郎」の組合せに怒涛のバイトラッシュ。
この時は、キャストしたジグの着底後に、ハンドル10回転ほど高速で巻いて止めると「ドンッ!!」。
フッキングに持ち込めなくても、再び高速で10回転ほど巻いて止めると「ドンッ!」といった感じで、「早巻きからのポーズ」がとても好反応だった。

また、私自身「シーバスのジグゲームはフォールが肝!」だと思っているので、あえてバイトが連発している「早巻きからのポーズ」を封印。
ロングジャークやショートジャークからのフォールを交えたパターンも試してみたのだが、予想通りこれにもバイトが連発した。
ジャーク後のフォールし始めに「ゴッ!」とくる金属的なバイトが心地よい。

他にも、ボトム付近でのスロージャークや、タイラバの様にゆっくり巻いたりなどなど…。
シーバスは「マスクドスピン×投次郎」が余程好みの様で、様々なパターンでヒットを得ることが出来た。

サゴシやシーバス以外にも、アコウやカサゴなどの根魚類をはじめ、ヒラメやマゴチ。そして、豆ヒラやハマチ・アカビラ(シオ)などの小型青物などにも、マスクドスピンを使ったジグゲームは有効だと思われるので、私的にいろいろ試してみたいと思う。

最後に、釣り場で簡単に脱着できる点も売りの一つであるマスクドスピンだが、私は予めセットしたモノを用意して使用している。マスクドスピンのシリコン部分を熱収縮チューブでカバーすることにより、接続部分をサゴシの歯などから保護し、長時間使用時のブレードのズレを防ぐことが出来るのでオススメです。

■主な組み合わせ
投次郎 STX-45ZN(またはSTX-38ZN) + マスクドスピン
※バレの多いシーバスの場合は、状況によりフロントフックとして「投技フック早掛シングル」。サゴシの場合は「投技フックワイヤー芯シングル」をセット。
※フロントフック装着時は、リアフックとフロントフックが干渉する場合があるので、ジャーク等のロッドアクションが控えめにするのがコツ!!
※マスクドスピンは様々なサイズのフックに装着可能だが、ソフトな樹脂製のため耐久性はさほど高くない。取扱いは慎重に行い、かつ予備は用意しておいたほうがよい。

カルティバフィールドテスター 岸信直彦

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

RECENT ENTRY

CATEGORY

ARCHIVE