いよいよ今年も春のヒラマサシーズンが近づいてきました。
大一番を迎えるにあたって、釣行準備にいそしむアングラーも多いかと思います。
かくいう私もその一人。
ルアーのフック交換やアシストフック作りを思いを馳せながら毎晩行っています。
今日は主にオフショアのヒラマサ誘い出しとトリプルフックとの関係性について、私ながらの考え方を書いてみました。
【誘い出しトリプルフック、シングルフック】
キャスト、おもに誘い出しと呼ばれる釣り方でヒラマサを狙う場合、大小のルアープラグに装着するフックは、主にトリプルフックかシングルフックの場合が多いように思います。
おおよその場合、掛け重視派orホールド重視派、またはファイト時のタックルとの相性(小型プラグにシングル、大型プラグにトリプル)など、バイト~ファイトを想定してセッティングする場合が多いかと思います。
今回はバイト~ファイト想定でなく、投げてから掛けるまでのアプローチでのフック選択の重要性について書きたいと思います。
昨今、ルアーメーカーさんのたゆまぬ努力の結果、素晴らしいルアーが生み出されていますが、
推奨フックには
○○3/0推奨や9g前後/重量
と必ず記されているかと思います。
ここに記されたビルダーセッティングは、そのルアーの力を最大限に引き出せるセッティング。
すなわち投げてから~バイトするまでのアプローチのことなのですが、当然、ルアーアクションにはフックの重量や引き抵抗までも綿密に計算されているケースが多く、同じ重量でもトリプルフックとシングルフックでは大きくルアーアクションが異なります。
簡単に分けると、トリプルフックの方がフック抵抗が大きいため横方向へのスライド幅が大きくイレギュラーアクションを生み出しやすくなり、シングルフックだと水抜けよくスピード感あるストレートアクションとなります。
BASSだとS字系、I字系アクションと呼ばれるものに近いと思います。
では、アプローチ段階による使い分けは?となると
(トリプル優勢orシングル優勢)
・イレギュラーアクションで反応させるかorスピードで反応させるか?
・潮が中~遅い時or潮が速い時
・潮と風が逆の場合or潮と風が同じ方向の場合
・ポイントが深い場合orポイントが浅い場合
・魚がピンポイントにいるときor魚が散らばっているとき
など同じルアーでも状況によってフックを使い分けることで、アプローチ段階でも魚に対して選択肢が増えることでチャンスアップすることが可能となります。
またルアー自体の想定されたアクション出し(ビルダーさんの意図)、つまりフック抵抗を+と計算されているか、-とされているか?も予め知っておく必要があります。
これはルアーが引かれた(動いた)後、遅れてフックが追従する抵抗のことで、必ずビルダーさんはこれを計算に入れていて狙いのアクションを生み出しています。
フックの追従抵抗のほうがアクションの幅に大きく関与し、フック重量はルアーアクションのキレ味に関与していると推測できます。
少し難しい話になってしまいましたが、これから迎えるヒラマサシーズンにフック選択によって記憶に残る1尾に近付けるよう参考にしていただければ幸いです。
スタッフ 藤岡裕樹