こんにちはスタッフの藤岡です。
今回は数年前から噂になっていた函館のクロマグロ釣りの調査に行ってきました。
結果からいうと、惨敗と悔しい思いをしてきたのですが、今回の遠征で準備したものや、得た情報をお伝え出来たらと思います。
先ずは場所。
今回お世話になったのは函館にあるスティール さん。
出船場所は季節によって異なり、天候が安定する夏~秋は福島町となり、ポイントは松前沖~竜飛岬周辺となります。
晩秋~春は函館市から出港となり主に大間沖を中心とした津軽海峡でのゲーム展開となります。
次にシーズンですが、マグロの場合、7月ごろから釣れ始め8~9月に最盛期を迎えます。
この頃はシイラパターンやイワシなどを意識したルアー選択となります。
10~11月はマグロは居るのですが、天候が安定しない為ややギャンブル的な要素が高まります。
出船できても出来るポイントが少なかったりと中々難しい時期でもあります。
12~1月のマグロは終盤となり、水温が10度を下回ると海峡から抜けてしまうと言われていますが、実はかなり狙い目の時期だそうです。
というのも、北西風が吹く冬型が安定になると函館沖は島陰となり波が立たないので出船率は意外と高く、またサンマの回遊が始まりそれと共に100キロを超える大型のマグロも入ってくるそうです。
ただ非常に寒いのでかなりの防寒対策が求められます。
続いてタックル。
キャストの場合、正直どのサイズを狙うか?によって大きく異なります。
50キロ未満ならPE6~8号タックルを、50キロ以上ならPE10~12号。
ただ竜飛岬~大間沖までは様々なサイズが混在していますので、両方とも用意して魚のボイルを見て瞬時にタックル選択を行うことが良いかと思います。
ルアーはベイト種類によって異なりますが、普段キハダやヒラマサ狙いで使用しているものを流用出来ます。
ただマグロも50キロを超える大型個体となると非常に歯が鋭く飲まれ切れが起き易くなりますので、リーダーの先にフロロカーボンの100~150号を30センチ程を入れると飲まれ切れを防ぐ事が出来ます。
フックはST66かSTX68の3/0以上か、SJ41やチェイスのシングルフック9/0以上~が基準となります。
またリングもウルトラワイヤースプリットリングなどの強靭なタイプに付け替えておく事で長時間のファイトや捻りによるリング伸びを防止しましょう。
ジギングの場合はフォールが得意なベイトタックルをお勧めします。
竿は6~7ftのやや長めの物に、リールはトルサやマーフィックスなどの大型リールにPEは4~5号を巻けるだけ巻きます。
フックはジガーミディアム チェイスの7/0~9/0、ジグは200~350gがメインとなります。
最後はポイントの特徴。
今回松前沖~竜飛岬は行ってないので分かりませんが、大間沖などの津軽海峡はとんでもなく潮流が速く、私たちが行った日も2~4ノットは常に流れていました。
ポイントもやはりこの潮が当たる岬の馬の瀬や海溝となり、水深80~150mを流します。
鳥やナブラを探しながらポイントを探索し、出ていれば急行してナブラキャスト。
ナブラが出ていなく鳥が沢山居るところでは、誘い出しやジギングで狙います。
クロマグロに限らずマグロ類は、魚の居場所を特定するのにかなりの時間がかかりますので、船長頼みだけでなく、みんなでナブラや鳥を探す事でチャンスが広がります。
海の変化をしっかりと観察することが大切になってきます。
以上、簡単になりますが函館のクロマグロ釣行の参考にして頂けたら幸いです。
今回は予定していた2日間はなんとか出船出来たのですが、マグロにルアーを投げ込めたのは1回。
中々顔を出さない厳しい展開となりましたが、たまに跳ねる100キロクラスのボイルをみたりと興奮する一面もありました。
あとは毎晩のように友人達と北海道の海の幸に舌鼓を打ち楽しい時間を過ごせたことは言うまでもありません。
次回は来年となりますが、大きなクロマグロを夢見てまたこの地を訪れたいと思います。
スタッフ 藤岡裕樹