7月28日(日)、愛媛県愛南町中泊にスタッフ渋谷さんと磯釣りに行ってきました。
今回はグレ釣りではなく、今密かに流行りつつある冷凍キビナゴをエサにしたフカセ釣りとショアジギングを楽しんできました。
午前5時、沖磯へ向かって出船し、私たちはこの時期、キビナゴ釣りで実績が高い、「中崎」と言う磯へ上がりました。
渡礁し、荷物を受け渡しする時からすでに汗だくとなり、夏磯ならではの”激熱”が我々の体力をジリジリと奪っていきます。(パチンコでしたら”激熱”は大歓迎ですが・・・(笑)。)
おまけに、私も渋谷さんも世間一般からすると肥満の部類に属し、太った私たちからするとこの暑さはたまったものではありません。
正直、納竿の12時まで体力が持つのか不安に思った次第ですが、「とりあえず、やれるだけやってみよう」と自分に言い聞かせ、タックル準備へ取り掛かります。
この日のタックルですが、磯竿2.5号、道糸ザイトフラッシュRX7号、ウキ2号、ハリス7号、鈎にザ・ロック12号をセット。
道糸とハリスの接続にはダブルクレン10号を使用しました。
エサは5㎏分のキビナゴとキビナゴで何も釣れないことも想定し、3kgのボイルも準備しました。
キビナゴは撒きやすいように、マキエブレンダーで少し砕きました。
船付場にバッカンを置き、いざ、磯際付近に仕掛を投入。
足元にキビナゴを撒くと高水温のせいか直ぐにエサ取りが寄ってきます。
オキアミを使ったグレ狙いでは一瞬でエサが無くなるレベルですが、今回はサシエ餌がキビナゴのため、オキアミに比べてエサ持ちは良いですが、物凄いエサ取りの量に変わりはありません。
そのような中、磯際を丹念に狙ってみましたが、胴体をかじられたり、頭だけが残ってきたりと、キビナゴに反応があるものの明確なアタリを得ることができずイライラしていると、少し離れた先端側でルアーを投げていた渋谷さんから「カンパチ、カンパチです!」と呼ぶ声がしたので目を向けて見ると、大きく竿が曲がっています。
しかし、様子を見に行こうとした瞬間、「外れた~!」と悲鳴が。
どうも、一旦磯際まで寄せていたようですが、最後の最後で磯際に突っ込まれあえなく海へと戻って行ったそうです。
釣り人ならではの、あるあるパターンです。
彼曰く、推定80cm以上はあったようです。
このバラシ後、渋谷さんが残念そうに私のほうへ向かってき、キビナゴ釣りでの状況を確認してきました。
海面に浮かぶウキを2人で眺めながら状況を説明していると、すごいスピードでウキが消し込まれました。
すかさず合わすと一旦竿に重みが伝わってきたのですが、直ぐにテンションが消えました。
仕掛を回収すると、ハリ先に500円玉サイズのウロコが掛かってました。
どういう意味でウロコだけが掛かったのか理由はわからないですが、もし、口元にフッキングしていたらウロコの大きさから想定してもかなり大きな獲物だったと思われます。
それにしても2人ともここぞと言う場面で大きな魚に縁がないものだとつくづく痛感しました。
そして、この状況を見て渋谷さんも、ルアー釣りを一旦止め、ジギングロッドにウキなどはつけずリーダにハリだけを結んだ状態とし、キビナゴフカセに切り替え、先端の場所へ戻っていきました。
私はと言うと、暑さと先ほどの掛けバラシでテンションが下がっていたため、休憩を取ることにしました。
休憩がてら先端で釣る渋谷さんを見ていると、渋谷さんが釣っている沖目に潮目が確認できたので、もしかしたら青物が狙えるチャンスかと思い、最近、ルアー釣りにも若干興味を抱きだしたこともあり、急いでジギングロッドをセットし、唯一タックルバックに忍ばせていた投技ジグ50g(居つきトウゴロ)を結び、渋谷さんが釣っている先端側付近でジグを投入しました。
ちなみに、居つきトウゴロというカラーをチョイスしたのは、磯のベイトと言えばトウゴロイワシと勝手に思い込み、このカラーを準備していました。
そして今回は、何が何でもジグで釣りたい思いから、以前、投技ジグ開発者の吉成さんにジグの操作を伺ったことがあり、「激しくジグをシャクル必要はなく、ゆっくりしたワンピッチやタダ巻きだけでもで、魚が食いついてくる」とのアドバイスを思い出しながら忠実に実践していると、なんと4投目のキャストで魚が掛かってきました。
ドラグをジリジリさせながら無我夢中で巻き上げ浮かしてきたのは、45cmほどのオオモンハタ(イギス)でした。
先ほどのバラシから一気に逆転ホームランとなりました。過去にグレ釣りの合間にショアジギングにチャレンジしたことはありましたが、性に合わなかったせいか直ぐにグレ釣りに切り替えてしまい、磯からまともな魚をジグで掛けたことがありませんでした。
それゆえに私にとって、今回のオオモンハタは、思い出深い一匹となりました。
この「投技ジグ」ですが、パッケージにも記載しているのですが「巻いて釣れる、しゃくって釣れる」とまさに私のようなジグ初心者向けのジグで、言葉通り魚が食いついてきます。おまけにジグにはフックが事前にセットされているので、どんなアシストフックを装着すればいいのか迷うこともなければ、スプリットリングとソリッドリングを用いてフックをセットする手間もありません。
今回私は専用のジギングロッドで釣りましたが、この投技ジグ15g、20gと軽いウェイトもラインナップされています。
なので、激しいシャクリは無理ですが、1.7~2号程度の磯竿でしたらジグをキャストし、ゆっくり巻いたり、軽くシャクル程度なら可能です。(実際15g~20gは、遠投専用設計のウキ自重とさほど大差がありません)
特に、秋磯シーズン開幕時には、ハマチなどのナブラが目の前で発生するので、ジグをキャストして狙ってみるのも面白いかと思います。ぜひ、チャレンジしてみてください。
それでは話の続きとなりますが、このオオモンハタで気分も高まりもう一尾と願ってキャストを繰り返しますが、残念ながら2匹目のどじょうはなく、再び最初の船付き場に戻ってキビナゴフカセに切り替えました。
渋谷さんも先端ではキビナゴの反応がなかったので、私がいる船付場から近くのワンド内にポイントを変えました。
私はと言うと相変らずエサ取りが群がってきますが、今度は仕掛を磯際ではなく少し遠投で狙うと、お土産にはうれしい良型ガシラや赤ハタなどがポツポツと釣れてくるようになりました。
もしかしたらこのまま遠投で狙っていると密かに狙っているフエフキが釣れるのでは期待していたのですが、私の期待とは裏腹に、またしても渋谷さんから、「ヒット、ヒット!」と声が聞こえてきました。シブシブ彼の方へ振り向いてみると竿を豪快に曲げ、楽しそうに引きを堪能しております。
どうせ、今度もバラスだろうと密かに思っていたのですが、何のその無事取り込こんでしまいました。
しかも悔しいことに、私が狙っていたフエフキです。
フックはOHパヤオでした。
このフック、タタキ部分がカン付仕様となっているため、ハリ結びが苦手な方でも簡単にハリス結ぶことができます。
なので、ルアーマンの方でもリーダにハリを結んでもらいキビナゴさえ刺せば、簡単に狙うことができるので、ルアーでの反応が薄い時間帯にこの釣りに切り替えてみるのもオススメです。
しかし、このアタリ以降、2人ともキビナゴフカセ釣り、ルアー釣りと色々あの手この手で更なる大物を期待し狙いましたが、何事もなく納竿の12時を迎え終了となりました。
夏磯はすごく暑いですが、今回のようにキビナゴなどを用いてすれば大型のフエフキや食べて美味なハタ系などが狙え、グレ釣りやチヌ釣りとは違った醍醐味を味わえますので、ぜひ、お試しください。
ただし、暑さ対策だけはしっかりと整えてもらい、特に水分補給はこまめにする必要がありますので、有り余るぐらいの飲み物を準備してください。
もちろん、ジグやルアーもお忘れなく。
スタッフ 萩田大輔