こんにちはスタッフの藤岡です。
今回の釣行はオーナースタッフによるロックショア&オフショアでの強化合宿の模様をお伝えします。
普段はショアやオフショアと其々のスタイルで楽しんでいるスタッフ達ですが、今回は合同で1日目はロックショア、2日目はオフショアでのヒラマサゲームを行いました。
お世話になったのは島根県隠岐の浜吉丸さん。
隠岐の島といえば遠い離島ですが、本州側の七類港まで迎えに来てくれるのでアクセスは良く、多くの磯釣りの方が利用されています。
隠岐の島までは2時間前後の船旅。
リクライニング席のおかげでぐっすり睡眠がとれるのもあり難いところです^^
エンジンの音が低速になり、目覚めた頃には既に隠岐の島に到着。
磯釣りの方がたが順に呼ばれポイントに降りていきます。
今回、私達は4名と大人数だったこともあり
比較的大きな磯を選択。
希望通りに降ろしていただきき、早速磯を一周しながら潮向きや地形、魚の反応をうかがいます。
残念ながら海はべた凪で潮はほとんど動いてなく、弱い東風で若干潮目が出来る程度。
こんな時はマズメだけ反応するケースが多いので朝のうちは特に集中して探ります。
まず反応があったのは東の水道側。
スタッフ西浦のトッププラグに反応したのは良型のメジロ。
西浦お気に入りのブループラッガーのダブル付けセッティングが決まりガッチリ離しません。
シングルはトリプルに比べるとフッキング率は下がるものの、掛かればバレにくいので磯でのラフファイトに向いています。
その後も複数のメジロのチェイスが見られましたが、残念ながらヒットに繋がらず朝イチのジアイは終了してしまいました。
メジロの活性が落ち着いてしまったとはいえ、多くの青物が磯周辺を回遊していることがわかったのはプラス要因。
一日を通して状況変化のタイミングで食ってくるだろうと判断し、各々磯に散らばって、少しでも変化のあるポイントを探します。
次の変化は8時頃。
東に弱く流れていた潮が、西方面の流れに切り替わったタイミング。
ちょうど西の角に潮が当たった分流が潮裏側に差し込んで、水面を割る強烈なバイト!
バイトからして即座にヒラマサと判断できたので一気に勝負をかけます。
ファイト時間にしてものの数分。
一気に磯にずり上げ勝負あり。
見るからにアフターパターンのヒラマサ80センチ超。
STX-58のパワーとホールド力があるからこそ
躊躇なく強引なファイトを可能にさせてくれます。
ヒラマサが釣れたこともあり、スタッフ全員を呼び、状況を確認します。
潮流はどんどん加速して強烈な潮目を形成し、ホンダワラが主とする流れ藻が多く流されていきます。
実は私の中では、この流れ藻は春のヒラマサゲーム、とくに産卵後期~アフター時期の大きな目安となっています。
産卵前の荒食いパターンと違い、産卵を控えたまたは行っている最中の個体は潮通しのいいシャローから潮裏に着くことが多く
無駄な体力を使わなくていい、藻につくような藻雑魚などの小魚を捕食しているケースが多いように強く感じています。
キーポイントはシャロー、潮裏、流れ藻、小型ルアー、潜水深度
スタッフにも一通り説明したのち、全員で水道側を狙うと、飽きない程度にメジロやヒラマサが誰かのルアーにチェイスやヒットが続き、昼の一時を除いては、常に魚が反応する思ってもみない展開に発展。
全員青物複数キャッチと大満足で一日目ロックショアの部を終えることが出来ました。
2日目オフショアの部
前日と打って変わってこの日は南西の風8~10mに曇天ローライト。
こと山陰エリアにおいて西寄りの風は本潮を動かす神風とされており、特に南西風は適度な波気を生むなど状況としてはこの上ない好条件。
浜吉丸 遊魚船長を担う林田さんには、巨大ヒラマサ一本狙いが希望と伝え、春の実績場を順に回ってもらいます。
船長の前情報では、殆どの場所でヒラマサの産卵前の荒食いは終了気味で、1日に数度程度しかチェイス&バイトが無いとのこと。
案の定せっかくの好条件の中ですが、ナーバスなアフター期のヒラマサは気難しく、春の超実績場を回るも反応するのはメジロか産卵に関係ない小型のヒラマサのみ。
なかなか大型の反応を得られない中、昼前に大移動を決断。
最近唯一大型の反応があったポイントに向かいます。
ポイントは潮通しのいい岬に隣接したワンド。
地形は根と砂地とまさしくアフターパターン。
もしやと思い、前日反応の良かった小型ルアーに全員切り替えアプローチするとひと流し目から中~大型のヒラマサがワラワラとルアーにチェイスしてきます。
先ずヒットしたのはスタッフ渋谷。
PE5号のドラグを引き出すビッグサイズでしたが、残念ながら途中でハリ外れ。
特に大型のヒラマサに見られる傾向ですが、大型や活性が低い時は寸前でルアーを見切って反転します。
よく出たけど乗らない、後が続かない時は殆どがこのケース。
こんな時はトリプルフックに分があり、見切った魚もとにかく掛けることが出来ます。
聞こえは悪いですが、日に1度あるかないかのワンチャンス。
小型魚はともかく一度見切った大型魚に次はありません。
どんな形でも大型魚と勝負したい取り込みたいのは釣り人の性ですよね。
慣れてくればファイト中にスレ掛かりかどうか解りますのでスレ掛かりの場合、根を切ってからはあまり強引なファイトには注意ください。
気を取り直して次の流しは私にヒット。
強烈な引きで楽しましてくれたのは、90cmクラスのヒラマサ。
ルアーはパドルベイト165mmにフックはST-66の2/0をセット。
やや引くレンジを下げたことにより、一発で喰ってきました。
この後は、少しポイントを休めたいのでポイントを岬側にずらすと
今度はスタッフ西浦にビッグヒット!
シャローの攻防を制し、なんとか取りこめたのはヒラマサ103cmの良型。
ルアーはブルーフィッシュ180mm にST-66 3/0
わざと標準よりフックを重たくし、潜行深度を下げたのが吉と出ました。
実はこのヒラマサもスレ掛かりだったので、見切って反転した時に掛かったのでしょう。
熟練者の西浦でもかなりファイトに苦しめられたのもそのせいでしょうが、どんな形であれ釣り上がると釣り人は嬉しいもの。
この時期の難しいヒラマサ相手によく獲ってくれました。
ここからは活性がさらに上がり中~メーター級のヒラマサが反応しだします。
こうなるとホールド力や強度に優れたシングルフックの出番もあります。
これに2日間で得た傾向(ルアーのサイズ・レンジ・速度など)をはめ込み、おのおのヒラマサゲームを思う存分楽しめました。
楽しい時間はあっという間で、気づいたら納竿間際。
最後のポイントは水深トップ7mのドシャローの瀬際を狙います。
2日間の釣りの余韻に浸りながら、半ばうわの空でルアーを引いているとまさかこのタイミングで西浦に今回最大魚のビッグバイト!
明らかに120cm~以上ありそうな魚が横っ跳びでルアーを襲う姿に、船中全員が唖然。
水深もかなり浅いため西浦も即座に勝負に出ますが、残念ながら今回は魚の勝ちとなりました。
隠岐にはまだまだ底知れぬ魚がいます。
最後はきっちり次回への課題をもらって、興奮冷めやらぬうちに帰港となりました。
隠岐の島は青物のほか根魚も多く非常に自然豊かなフィールドです。
雄大な景色を見ながら、磯でゆっくり釣りを楽しみながら過ごすのも良し
はたまた隠岐の名ポイントを贅沢にオフショアでめい一杯味わうのも良し。
ぜひ皆様も隠岐に足を運んでみてはいかがでしょうか?
■問合せ先
浜吉丸
磯渡し TEL090-4893-1875
遊魚 TEL080-4234-3423(林田)
■使用タックル
ロッド 8~11FT 青物キャスティング用
リール 8000HG~18000HG
ライン 撃投PEフラッシュ 4~5号
リーダー フロロ80~100lb スぺーサーPE15号
ルアー 140mm~180mm パドルベイト、ダイブベイト、ブルーフィッシュ、ガンマなど
フック STX-58 1/0~2/0 ST-66 1/0~3/0 ブループラッガー5/0~6/0
パーツ ソリッドリング 5~6番 スプリットリングハイパー 6~8番
その他 撃投ボディープロテクター 撃投ロッドプロテクター 撃投Tシャツ2018など
スタッフ 藤岡裕樹