全国には皆が羨むような魅力が高い友釣り河川は多数ありますが、その中でもトップクラスの人気を誇るのは富山県の神通川でしょう。
豊富な放流量と安定した天然遡上。
急瀬〜大トロと変化に富んだ川相が続き
大石が川中に敷き詰められた川底は力強くコンディションの良い鮎を育てます。
そして神通川の魅力でもうひとつ有名な点は河原がとても綺麗なところ。
ゴミ一つ落ちてないほど、地域の方々の清掃活動や釣り人のマナー意識の高さのお陰で気持ちよく釣りが出来るとのこと。
今シーズンも残り僅か。
台風14号の影響なく釣りが出来る北陸地方の神通川に思い切って挑戦してきました。
住まいの西脇市を午前3時に出発し、神通川のフィッシング吉井さんに到着したのは午前7時半ごろ。
工程4時間半だと四万十川とほぼ同じ距離と意外と近く感じます。
先ずはオトリと日券を購入しようと思うとなんとオトリ購入所は長蛇の列。
三連休と釣れ行き好調とあって解禁日を彷彿させるほどの人気ぶり。
無事に購入を済ませ、ポイントも分からないまま辿り着いたのは夫婦橋。
すでに何十人の釣師の方が竿を出されていたので、そのまま下流に車を走らせ人が少なくなったところで停車し急いで入川します。
予想を遥かに上まる人の多さに度肝を抜かされましたが、ここからは冷静に。
河原の石の大きさやハミ後、川相や人の動きなどを確認しながら歩き、本流と分流に分かれる瀬肩が空いていたので、ここからスタートすることに。
仕掛はメルファ複合メタルMH0.08号に中ハリス1.0号。
ハリは一角SP7.5号。
河原にはスイカ程度の石が沢山あるのをイメージして
水中の石をひとつひとつ丁寧に短い距離をひいては止めて泳がせるを意識すると開始数分で顔掛かりで掛かるも空中バレ。
すぐまた掛かるも今度はロケットと開始2連発で最悪の展開になってしまいます。
このまま続けていては経験上、好転しないのでハリを一角からキープ力のある颯7.5号に交換。
またまだ追いが悪いと判断しハリスも長めの指4本に合わせるとこれが正解でした。
朝のうちは割と強風でしたが、落とすこともなくしっかり背掛かりも顔掛かりもキャッチでき20〜24センチ級の好循環が続きます。
夢中になって釣っていると全域友釣り師だらけで入るところがなくなってしまったところでお昼休憩。
お昼からは分流のチャラ瀬で泳がせを楽しんだ後、夕方になり荒瀬が空いてきたのでそちらにエントリー。
流れが強いのでメルファブレイドTGⅡの0.1号にハリは忍8号のダブル蝶バリに張り替えます。
この時間帯になると神通川の鮎も1番の高活性をみせ、黄色く輝いたコンディション抜群の鮎が荒瀬の中で面白いように掛かります。
ハリも忍のダブル蝶バリが完璧に合っていたのか
急瀬の中でもバラシやケラレも殆どなくキャッチ。
ハリが合うとここまで好循環するのだと改めてハリ合わせの重要性を感じました。
夕方も最後のお客さまになるまで目一杯堪能し、ヘトヘトになったところで納竿といたしました。
夕暮れ時、そういえば!とゴミが落ちていないかと長い帰路を歩きましたが、あれだけのお客さまが居たにも関わらず一つもゴミが落ちていない光景にみんなの意識の高さに改めて感心しました。
結局、翌日も岩木鉄橋上流の瀬で竿を出し前日と同じような釣果に恵まれ2日間の遠征釣行を終えました。
神通川は9月いっぱいをもって禁漁を迎えます。
まだまだ釣れ行き抜群。
そして何より美しい河原で納竿釣行にされてみてはいかがでしょうか?
■使用タックル
竿:急瀬9m
天上糸:天上道糸FC1.2号
水中糸 :メルファ複合メタルMH0.08号、メルファブレイドTGⅡ0.1号
中ハリス:鼻かん仕掛糸FC1号
鼻かん:ネオフック鼻かんM
サカサ:白一体サカサ(速攻)3号
ハリ:颯7.5号、忍8号ダブル蝶バリ
その他:大鮎背バリプロト、鮎玉オモリ0.5〜1.5号
スタッフ 藤岡裕樹