数釣り、大鮎、綺麗な景色、激流と友釣りの楽しみ方は人それぞれ川それぞれ。
今回は“好きな流れ”に会いに九頭竜川中部エリアに行ってきました。
お仕事の環境柄、様々な河川で友釣りを楽しんでいますが、この九頭竜中部エリアの魅力は、豊富な水量が生み出すちょうど難しいいい流れが1番かと個人的には思います。
けして激流一辺倒でなく
様々な釣技や思考にフィジカルが遺憾なく発揮できるちょうど難易度をもつ流れが九頭竜中部エリアの人気の高い理由でしょうか。
そんな九頭竜中部エリア。
今年は例年と少し違いました。
これから盛期を迎える
8月に入っての数十年ぶりに川相を変えるほど豪雨被害。
高速道路も遮断し、2〜3週間はとても釣りを楽しむ状況ではありませんでした。
ようやく川が落ち着きを取り戻した9月はじめ。
念願叶って
遅らせばながら今季初めての九頭竜中部エリアに入ることが出来ました。
まず選んだのは浄法寺橋下流のトロ瀬。
先の豪雨の影響で川底が変わっている可能性があるため、安全第一にまずは緩やかなポイントから入ります。
仕掛はメルファ複合メタルMH0.08号に中ハリスフロロ1号。
ハリは満開チラシ狐3本の8.5号に小沢式背バリ。
ちゃんと九頭竜の鮎は掛かってくれるだろうか?不安を抱えながらもオトリを送り出して数分。
目印が揺れる動きにちゃんと鮎が居てることを確認。
やや抜き気味で泳がせていると鋭いアタリを出して今年も九頭竜鮎を無事に手にすることができました。
これならば!と広いトロ瀬を探ると反応のいいところでは連発するなど本来の九頭竜川の調子が出て来だしてポツポツと数を重ねていきます。
浄法寺橋下流のトロ瀬を探り終えたのはお昼前。
10鮎といったところでしょうか。
昼食後はいよいよ飯島名物、堰堤から流れる本流・白竜の流れに入ることにしました。
これぞ九頭竜川といわんばかりの急流に川底には大きな石が敷き詰められています。
さすがにこの流れでは太刀打ち出来ないので仕掛をメルファ複合メタルMH0.1号に中ハリス1.2号。
ハリは大鮎秀尖9号。
鮎玉オモリ3号の大鮎仕掛で挑みます。
激流なのでオトリを下に送り込みすぎないよう自分正面から上に短い距離ですが
丁寧に引いて探っていきますとカカカと反応が出だして一気に下流に走ります。
九頭竜の醍醐味はここから。
この流れの中で取り込むのが難しく最高に楽しい瞬間。
この流れの中
なんとか浮かせて返し抜きで宙を舞う鮎の姿をみると
これを楽しみに来たんだな
と思ってしまうほどこの一瞬のやりとりがスローモーションのように脳裏に焼き付きます。
必死になって
釣り降っては登りを繰り返し気付けば夕刻。
充分に心は満たされて納竿としました。
今年の友釣りシーズンも残りわずか。
また九頭竜川の流れを楽しみに来訪したいと思います。
竿 急瀬9m
天上糸 天上道糸FC1.2号
水中糸 メルファ複合メタルMH0.08〜0.1
中ハリス 鼻かん仕掛糸FC1〜1.2号ワンピース
鼻かん ネオフック鼻かん
サカサ 一体フックサカサ速攻3号
ハリ 大鮎秀尖9号 満開チラシ狐3本8.5号
スタッフ 藤岡裕樹